政府は、ポスト京都議定書におけるわが国の中期目標について、地球温暖化問題に関する懇談会の下に委員会を設置し検討を行っており、本年6月までに発表する予定である。 中期目標は、ポスト京都議定書における地球温暖化防止に対するわが国の貢献という観点から大きな意義がある。加えて、すでに世界有数の低炭素社会を実現しているわが国が掲げる中期目標は、より高次元の低炭素社会に向けた世界最先端の取組みとなる点も重要である。目標達成への道のりは決して容易ではないが、国民各界各層それぞれが着実に努力することで、環境と経済、エネルギー安全保障のバランスがとれた社会を実現すれば、それは、世界に先駆けたロール・モデルとなる。併せて、低炭素社会実現の鍵となる革新的技術の開発に関し、各国で具体的なロードマップを共有するとともに、わが国として、国際的な連携・協力の促進に強いリーダーシップを発揮すべきである。 このため、産業界