このサイトに関心を持たれている方のほとんどは、気候変動問題やそれにかかわる国際的な動きをよくご存知の方でしょうから、基本的な「いろは」の話は省略して、今年(2015年)末にパリで開催される気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で合意が目指されている国際枠組みについて書かせていただきます。 2月上旬にジュネーブで開催された交渉会議の最終日に交渉テキストがまとまり、今後、半年余りをかけて、最終的な合意文書に仕上げていくことになります。「京都議定書に代わる新しい国際枠組み」を目指したのは今回が初めてではありません。2009年のコペンハーゲン会合(COP15)では、2020年目標を含めたなんらかの枠組みに合意することが目指されていましたが、その草案となっていたペーパーは、同会合初日の段階でもまだ100ページを超えたままで、ペーパーがそのまま何らかの法的文書になりえる状態ではありませんでし
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