松尾設計室代表、パッシブハウスジャパン理事。1975年兵庫県生まれ、98年九州大学建築学科卒業(熱環境工学専攻)。日本建築家協会(JIA)登録建築家、一級建築士、APECアーキテクト(写真:日経ホームビルダー) 断熱~気密~パッシブと進化する工務店の省エネ住宅 年間数十社を対象に設計セミナーで工務店にアドバイスをする筆者の松尾和也さん。意欲的な工務店が、つまずく点をいくつも見てきました。連載の最終回は、工務店がなかなか実現できない五つの課題を挙げていただきます。そのうえで、どのようなステップアップを経て省エネ住宅を実現するかを解説してもらいます。 2016.11.18 激減するエアコンの「再熱除湿」 「家庭用エアコンのドライ運転は冷房運転より省エネ」と思っている一般の人は多いようです。しかし、省エネに詳しい専門家の間では、ドライ運転の方がエネルギーを消費するというのが“常識”でした。ドライ