【ブリュッセル=尾関航也】温室効果ガス排出削減に関するドイツ・ボンでの国連の特別作業部会は11日、2週間の日程を終えて閉幕した。 京都議定書に続く新たな排出削減の枠組みで、鍵を握る米国と中国の主張は平行線をたどった。 作業部会は、年末にメキシコのカンクンで開かれる国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)へ向け、交渉のたたき台となる文書の作成にあたった。世界全体の排出量を2050年までに1990年比50〜85%削減するなどの目標が盛り込まれたが、達成に向けた各国の役割については、世界全体の排出量の約4割を占める米中両国が沈黙を保ち、進展はなかった。