南会津町は8日、東京電力福島第一原発事故で精神的苦痛などを受けた住民への給付金支払いで、職員が手続きについての問い合わせへの回答を怠ったことが原因で、町内の女性に給付金4万円が支払われなかったと発表した。 県南、会津の両地方の住民を対象にした県の「県南・会津・南会津地域給付金給付事業」で、市町村が支払いなどの事務を担当した。南会津町によると、申請受け付けが始まった昨年7月以降、町内に長年住んでいながら住民登録をしていない女性から、「住民登録していない場合、手続きをどうすればいいか」という問い合わせが町住民生活課に2回あった。職員は「県に問い合わせし、後日回答する」と約束したが、連絡するのを忘れたという。女性は手続きの仕方が分からず、期限の昨年11月までに申請できなかった。 3月に女性の家族から連絡を受けて問題が発覚した。町側は女性に謝罪し4万円を支払った。 (2013/05/09 11:5