1923年9月の関東大震災による土砂災害は神奈川や千葉、東京などで計167カ所発生し、死者も千人を超えていたことが専門家の調査で分かった。発生箇所、死者数ともに従来の国の報告より3割程度多く、より深刻な被害実態が明らかになった。このうち神奈川は101カ所と大半を占め、900人以上が犠牲になるなど被害が集中。山間部に限らず、横浜や横須賀など市街地でも多発したほか、県西部では本震や余震で傷んだ斜面が2週間後の豪雨で崩落したケースも多く、巨大地震後の二次災害のリスクも浮き彫りになった。 被害を調べたのは、防災地形学を専門とする砂防フロンティア整備推進機構の井上公夫技師長(65)。震災関連の公的な資料や自治体史、郷土史などの被害記録を掘り起こし、現地調査も重ねた。 2006年にまとめられた内閣府の関東大震災に関する報告書では、発生箇所131、死者は700~800人とされていたが、神奈川西部や山
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