昔弾いていた アコースティックギターを クローゼットから 引っ張り出して 去年の夏から 弾き始めた 金属弦を押さえる 左手の指先に 固いタコが 出来る頃には 手書きの歌本の 懐かしい曲を 楽しく歌えるように なっていた しかし 何度も弾くうちに感じる違和感 「和音が濁っている」 違和感の正体は 弦を押さえる指先にあった 指先が 他の弦に触れたり 押さえが 中途半端だったり 音が綺麗に出ていない コード(和音)があった 昔は 感じたことがなかったが 左手の第一関節が 曲がりにくい 節くれだった 小指と人差し指の先は 明らかに 外側に曲がっているし 薬指の指先は きっちり曲がらない 6弦から1弦を ピックで上下に弾くストロークは 「汚い音」が 耳について凹む 一本一本の弦を指で弾く アルペジオは 僅かな時間差で 指をずらして押さえ直せるので 綺麗に音が出せて 気分が良い そんな凹凸の繰り返し