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ブックマーク / shinka3.exblog.jp (6)

  • 完全な胎盤を持つトカゲ | 5号館を出て

    哺乳類でさえカンガルーなどの有袋類は胎盤を持ちませんが、軟骨魚類のサメや一部の硬骨魚類では卵胎生といって卵を体内で孵化させるだけではなく、輸卵管で栄養やガス交換を行ってしばらくの間、稚魚を育てるものが知られています。そういう動物で母体と子の間でガス交換や栄養・老廃物の交換をする組織は我々真性の哺乳類(真獣類)と同じく「胎盤」と呼ばれることがあります。 両生類の中にも、背中で卵を育てるもののうちいくつかのものは、母体との間でガス交換や栄養供給をするものがあるようで、そういうものも「胎盤」のような組織を持っているとされています。 しかし、哺乳類に近縁な爬虫類にも卵胎生のものが知られていますが、爬虫類では栄養供給や老廃物の受け渡しをする、いわゆる格的な「胎盤」を持つものは知られていなかったようです。 最近出た Journal of Morphology には、爬虫類ではじめて真性の胎盤と呼べる

    完全な胎盤を持つトカゲ | 5号館を出て
    salmo
    salmo 2011/10/10
    これは興味深い。
  • ついにミステリー・クレイフィッシュの種が同定された | 5号館を出て

    ではミステリー・クレイフィッシュと呼ばれて、今や時折ホームセンターですら売られていることがある、Marmorkrebs (marbled crayfish:大理石模様のザリガニ)は、ザリガニ類では種の同定に決定的に重要なオスの交尾器がわからないため発見から10年近くもたちながら、未だに種名が決まっていませんでした。 うちの研究室でも5年ほど前にいただいた3匹のメスから、どんどん増えて経代されて今日に至っています。半分冗談で、我々が種として記載して種名を決めようかなどと話していたこともあるのですが、この度ついに種名を決めた論文が出版されました。 Contributions to Zoology, 79 (3) – 2010 The enigmatic Marmorkrebs (marbled crayfish) is the parthenogenetic form of Procamb

    ついにミステリー・クレイフィッシュの種が同定された | 5号館を出て
    salmo
    salmo 2010/10/13
    ザリガニ研究者は少ないけど、その分専門書が高い・・・。参考「ザリガニの生物学」
  • カエルのフィギュア | 5号館を出て

    昔からアフリカツメガエルの研究をやっていたせいか、カエルのフィギュアなどのグッズをよくいただきます。 今日も、理学部の事務の方から超リアルなアマガエルのストラップをいただきました。 付属のストラップがなければ、この写真だと「物」だと言っても通るかもしれません。色つやが実にリアルです。 背中側だけではなく、ひっくり返して見たお腹側もかなり良くできています。 コピーライトの文字がありますが、それを除くと指やお腹のしわの形や色つやがこれもまた良くできています。 いわゆる「ガチャガチャ」で販売されていたもののようですが、検索してみると色違いでストラップ以外にもマグネットもあるようです。

    カエルのフィギュア | 5号館を出て
    salmo
    salmo 2010/09/18
    そんな方々に「カエル工房」http://www5b.biglobe.ne.jp/~k-kobo/ 僕もストラップをいくつか買いましたが、非常に出来がいいです。
  • なぜヒトと家畜の感染症対策がここまで違うのか【追記 ソース】 【追記2 口蹄疫の正しい知識1~11】 | 5号館を出て

    2010年 07月 28日 なぜヒトと家畜の感染症対策がここまで違うのか【追記 ソース】 【追記2 口蹄疫の正しい知識1~11】 宮崎の口蹄疫もようやく非常事態宣言が解除されるところまできました。殺された大量の家畜の損害もさることながら、今後家畜を育てている農家が感染症爆発以前のようにウシやブタの畜産を軌道に乗せるところまでは、どのくらいのお金と労力と時間がかかるのか想像もつきません。 畜肉が世界的に流通している現状を考えると「世界標準」の対応を迫られるということもわからないわけではないのですが、たとえ今はそれが常識でも間違っているのであれば新しい常識を世界に提案していくという外交をできるくらいの、科学的・経済的・政治的位置に日がいてもおかしくないと思うのは私だけなのでしょうか。 5月にも書きましたが、普通の風邪をひいたからといって感染の拡大を防止するためにヒトを殺したりはしないのに、風

    なぜヒトと家畜の感染症対策がここまで違うのか【追記 ソース】 【追記2 口蹄疫の正しい知識1~11】 | 5号館を出て
    salmo
    salmo 2010/07/29
    あちゃ~。id:sakura-sakasuyo氏そんなに思いつめなくてもいいと思いますよ。悪いのはデタラメをまく木村とか。
  • ニセ科学と戦い続けたサイエンスコミュニケーター没 | 5号館を出て

    Martin Gardner, 95, math and science writer, dies (AP) MY WORLD IS A LITTLE DARKER… (James Randi) マーティン・ガードナー(Martin Gardner)と聞いても、すぐに誰だかわかる人はそれほどたくさんいらっしゃらないかもしれませんが、「奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究」や、「奇妙な論理〈2〉なぜニセ科学に惹かれるのか」というのタイトル、さらには「自然界における左と右」、我々の年代ならScientitic American(日系サイエンス)で連載されていた「数学ゲーム」と聞くと知っている方はかなり多いと思います。 私も訃報を聞いたときに一瞬、誰だろうと思ってしまいましたが、上に挙げたAPの記事や友人の弔文を読んで、思い出しました。 95歳だったということなので、天寿をまっとうしたと言え

    ニセ科学と戦い続けたサイエンスコミュニケーター没 | 5号館を出て
    salmo
    salmo 2010/05/24
    まだ存命だったことに驚き。安らかに(でも死後の世界でルイセンコとか創造科学を突っつきそうだよな(笑)
  • イギリス沿岸でシャチが種分化中(とBBCが言っている) | 5号館を出て

    BBCニュースで仕入れました。 Two killer whale types found in UK waters イギリス沿岸に生息するシャチに2つのタイプがあることがわかったという記事です。同じ場所に住んでいるのに、異なるグループとして認識されるということは、シャチ同士でそれぞれのグループを認識しているということになり、交配もグループ内で行われていることがはっきりすれば、それは生物学的には別種として区別されるということになります。 私のわずかな知識によれば、英米で killer whale (Orcinus orca) 殺し屋クジラと呼ばれているシャチ(これはアイヌ語だそうです)は、世界中で1属1種だけだと思っていたのですが、この記事とそのもとになっている雑誌 Molecular Ecology によれば、イギリス沿岸だけでもどうやら別種といえるくらい異なったシャチの集団が2つあるらし

    イギリス沿岸でシャチが種分化中(とBBCが言っている) | 5号館を出て
    salmo
    salmo 2010/01/07
    とても興味深いです。遺伝子を使うと形態ではわからないこともわかるけど余計にカオスになることもあったり。いま読んでる本には別種間の遺伝子浸透の事例があっておもしろい。↓ビクトリア湖で調べてみるといいです
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