NHK俳句、一月の纏めです。僕の備忘録として残しています。お付き合い頂ければ嬉しいです。 第一週、レギュラー陣がお元気に登場。司会は戸田菜穂さん、進行役は宮戸洋行さん、選者は小澤實さん。ゲスト「令和の新星」は藤井あかりさん。1980年、神奈川生まれのママさん俳人。今週の兼題は「春待つ」ですが、冒頭に藤井さんの句の紹介がありました。 羽もなく鰭もなく春待ってをり 藤井あかり (鰭=ひれ) もう一句、小澤さんが”いい句だ”と紹介された藤井さんの句です。 冬河原独りになりに来てふたり 藤井あかり 「たんたんと書かれているように見えるが、句の中で大きく感情が動いている」という鑑賞がナルホドと感心しました。藤井さんが大切にしていることは「心を写生する」とか。小澤さんからは「内面陰影派」と評されていました。 特選三句です。 一席 間仕切りもマスクもいらぬ春を待つ 二席 鉛筆をげんこ