佐賀・玄海原発の県民向け説明番組をめぐる九州電力のやらせメール問題で、九電本社とは別に佐賀支店(現佐賀支社)の支店長が、運転再開への賛成意見を番組に投稿するよう支店社員らに呼び掛けていたことが12日、九電関係者の話で分かった。原発担当だった段上守元副社長=6月末で退任=が番組を周知するよう支店長と会食して要請、元常務=同=も同席していた。 やらせ投稿の呼び掛けで、本社原子力部門以外の関与が分かったのは初めて。九電は支店長や元常務がどういう認識だったか調査している。 九電関係者による番組への賛成意見投稿は、既に判明した原発関連事業所や子会社分に佐賀支店分を加え100件を超えるとみられ、九電が投稿者数の把握を急ぐ。 関係者によると、段上元副社長は、6月26日の説明番組放送の前に佐賀支店長と会食し、番組の周知を要請。同席した元常務は、当時本社の原子力発電本部長だった。佐賀支店長は要請を受け、部下