国会の閉会期間を利用した衆参両院の海外派遣(視察)が相次いでいる。十六日までに衆参両院議員七十人が、米国や欧州を中心に視察へ出掛けた。九月召集予定の臨時国会までにさらに二十人程度が出発する計画。舛添要一前東京都知事の海外出張費が高額として批判された航空機のファーストクラスも、衆院の一部議員が利用した。 委員会単位などで行われる海外視察には毎年度百人超が参加。通常国会終了後から秋の臨時国会までの夏休み期間に集中することが多い。今年は七月の参院選直後で委員会の構成がまだ決まっていないため、これまでに参院で出掛けたのは議院運営委員会の五人だけ。安全保障関連法案の審議で九月まで通常国会が開かれていた昨年度は、十月以降に衆院約八十人、参院約六十人が出掛けた。 行き先は委員会などが決め、与野党五人前後で参加する。衆院予算委では自民、民進、公明、共産の計七人が七月二十四~三十日にフランス、ギリシャ、イタ