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短歌研究の検索結果1 - 38 件 / 38件

  • 面白かった本2023 - phaの日記

    今年もなんとか年末までたどり着きましたね。毎年書いている今年面白かった本を紹介する記事です。 今年は本屋(蟹ブックス)で働き始めたということもあって、今までよりも幅広い本を手に取った一年だったように思います。あと、去年はなぜか短歌くらいしか読めなくなっていたけど、今年はエッセイとかをまた楽しく読めるようになってきました。うれしい。エッセイを書く気力もわりと戻ってきたので、2024年はまたエッセイ本を出したいなと思っています。まあ、できる範囲でやっていきたいですね。無理せず、死なないように。 マンガ 鶴崎いづみ『私のアルバイト放浪記』(観察と編集) 大山海『令和元年のえずくろしい』(リイド社) 大白小蟹『うみべのストーブ』(リイド社) 坂上暁仁『神田ごくら町職人ばなし』(リイド社) 岩波れんじ『コーポ・ア・コーポ』(ジーオーティー) 新井英樹『SPUNK - スパンク!』(KADOKAWA)

      面白かった本2023 - phaの日記
    • 面白かった本2022 - phaの日記

      毎年年末に書いている、今年面白かった本を紹介する恒例の記事です。 去年の11月に『人生の土台となる読書』というブックガイドの本を出したんですが、去年はその本を書くために大量の本を読みまくってたせいで、書き終わったあと、しばらく反動で「本を全然読みたくない……」という状態に陥っていました。 その時期が11月くらいまで続いていたので、ちょっと今回は少なめです。漫画はあいかわらず読んでいたので漫画を多めにしました。あと文章が読めない時期も短歌は読めたので、歌集もいくつか。そんな感じでお送りします。 漫画 縞野やえ『服を着るならこんなふうに』 カレー沢薫『ひとりでしにたい』 あちゅむち『エロティック×アナボリック』 入江喜和『ゆりあ先生の赤い糸』 安島薮太『クマ撃ちの女』 うすくらふみ『絶滅動物物語』 高橋ツトム『JUMBO MAX』 香山哲『プロジェクト発酵記』 エッセイ、ノンフィクションなど

        面白かった本2022 - phaの日記
      • 短歌の5文字を入力→残りの「7・5・7・7」自動生成 5000首学んだ「恋するAI歌人」現る

        NTTレゾナントは8月8日、短歌の最初の5文字を入力すると、残りの26文字をAIが自動生成するサービス「恋するAI歌人」を公開した。短歌の専門誌「短歌研究」を発行する短歌研究社のWebサイト上で、同日から9月9日まで利用できる。 NTTレゾナントが開発したAI対話エンジン「gooのAI」を活用し、歌人の与謝野晶子や岡本かの子などの恋愛に関する歌集から約5000首を学習させた。 その際、単語を赤や青などの色にひも付けてAIに学習させ、色のイメージを効果的に使った短歌を作れるように工夫。例えば、緑のグループに「苔」や「草」など色調の似た単語を分類し、文脈によってAIが同じ色のグループの単語を使い分けるという。 記者が試しに「夏休み」と入力したところ、20秒ほど考えた末、「夏休み 庭に椿は ただひとつ ひとの海ぞと あはれなりけれ」という句を詠んでくれた。 これまでもNTTレゾナントは、Q&Aサ

          短歌の5文字を入力→残りの「7・5・7・7」自動生成 5000首学んだ「恋するAI歌人」現る
        • 自堕落だった30歳を、短歌が変えた。町中華「平和園」が歌人たちの聖地になるまで - イーアイデム「ジモコロ」

          「現代短歌ブーム」の到来が囁かれる中、“短歌の聖地”と呼ばれる名古屋の老舗中華「平和園」をご存知でしょうか? 全国からやってくる短歌ファンのお目当ては、平和園2代目店主にして歌人の小坂井大輔さん。小坂井さんが短歌に出会い、平和園が“短歌の聖地”になるまでのお話を伺いました! こんにちは、ライターの夜夜中さりとてです。 僕は趣味で短歌を詠んでいるのですが、みなさんは「短歌」と言われてピンと来ますか? 5・7・5・7・7の音に言葉を当てはめて1首を作る短い詩、短歌。 最近は、以下のような理由から現代短歌に興味を持つ人も増えてきているのだとか。 ・日常で使っているような口語(話し言葉)で作ってもいい ・31文字を揃えれば発表できるので、小説などよりも気軽に挑戦できる ・少ない文字数の中で趣向を凝らして自己表現できる ・インターネットやSNSを通じて作品を発表しあえる 書店の文芸書ランキングで歌集

            自堕落だった30歳を、短歌が変えた。町中華「平和園」が歌人たちの聖地になるまで - イーアイデム「ジモコロ」
          • 【短歌ブーム】校舎から飛び降りた高校生を描いた短歌集が「すごく刺さってくる」「めちゃくちゃエモい」と話題に

            工藤吉生歌集『世界で一番すばらしい俺』(短歌研究社)への反響を著者が集めました。たくさんあるのでいくつかに分けてまとめていきます。 紙の本(Amazon)→ https://t.co/tJsr2Aykh8 Kindle→ https://t.co/IyAvoOPCAe

              【短歌ブーム】校舎から飛び降りた高校生を描いた短歌集が「すごく刺さってくる」「めちゃくちゃエモい」と話題に
            • 恋するAI歌人|短歌研究社

              期間限定!『恋するAI歌人』と短歌を作ろう! 初句(おおむね五字)を入力すると、人工知能歌人が、 五・七・五・七・七の短歌を作ります。 柳原白蓮や岡本かの子らといった、近代女性歌人の短歌、合計5000首以上を学習・分析し、 自ら歌を作る人工知能歌人、筆名「恋するAI歌人」。 歌の勉強を始めて1年半。人工知能の作る歌は、人間を感動させられるのか? ※AIの「修行」秘話と作品を紹介する座談会は、月刊誌「短歌研究8月号」(発売中)と、ウェブ「現代ビジネス」に掲載されています。 歌人AIは、恋愛相談AI「オシエル」などで培ったNTTレゾナント株式会社の文章生成・対話AI技術を基に、 短歌をAIで生成できるかに挑戦するNTTレゾナント株式会社のプロジェクトです。 特徴としては、ユーザの入力した初句を基に、2句、3句、4句、 結句の各句を生成するとともに、句の順列や、句の組合せを学習します。 弊社の持

              • 恋するAI歌人|短歌研究社

                短歌の初句 短歌の初句(5字程度)を入力してください。 Copyright(C) NTT Resonant 2019

                • 僕はこれからも「正しくないこと」を書いてしまうだろう――親ガチャで圧勝するも苦悩だらけ、小佐野彈という生き様(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)

                  歌人・作家の小佐野彈(38)。ハイパーセレブな家系に生まれ、幼少期はボディーガードが登下校を見守るという、「親ガチャで言ったら圧倒的勝ち組」を自認する。現在は台湾でビジネスを手がける実業家かつ、グローバルな視点を持って経済学に通じる鋭き論客だ。口を開けばぶっちゃけトークが弾ける陽気なオープンリー・ゲイ。セレブすぎる出自、傷つき悩んだ青春時代の恋、大人になって診断されたADHD……人生がブンガクそのもののような文壇の新星はつぶやく。満たされないからこそ、書くことができるのだ、と。(取材・文:山野井春絵/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル特集編集部) 「あなたは恵まれている」 小佐野自身、これまでの人生の中で、最も多く言われた言葉だという。 ハイパーセレブの家系に生まれ、何不自由ない暮らしを約束された少年時代。同性愛者であることをひた隠し、狂おしい感情を持て余しているとき、短歌に

                    僕はこれからも「正しくないこと」を書いてしまうだろう――親ガチャで圧勝するも苦悩だらけ、小佐野彈という生き様(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)
                  • 短歌ブームと文学フリマ拡大が示す『不良債権としての「文学」』の答え

                    プロ・アマ、営利・非営利、ジャンルを問わず、つくり手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自分で販売する場として、規模を拡大し続けている「文学フリマ」。2002年にスタートしたこの展示即売会は、現在は九州〜北海道までの全国8箇所、年間合計9回にわたって開催されている。参加者たちは略して「文フリ」とよく呼ぶ。 出店者・来場者の増加を背景に、2024年5月19日(日)開催の「文学フリマ東京38」からは東京開催時の一般入場を有料化。12月1日(日)開催の「文学フリマ東京39」は東京ビッグサイトでの開催も発表され話題となった。 今、文学フリマは文学を志す人々にとって、作品発表やビジネスにおいて、既存の商業出版だけではない「オルタナティブな場」として機能し始めているのかもしれない──この問いを掘り下げ、文学にまつわる人々にとっての思考の補助線をまとめようと、有料化される前の最後の「文学フリマ東京37」の

                      短歌ブームと文学フリマ拡大が示す『不良債権としての「文学」』の答え
                    • 〈マジ地獄…〉「AI歌人」が詠む短歌、驚きのお手並み拝見(短歌研究編集部) @gendai_biz

                      世界中で多くの人々が注目しているAI(人工知能)について、この二年ほど、短歌界では「AIに短歌は作れるのか」という議論が行われている。 将棋につづき囲碁でも、トップ棋士が負ける局面が出ているなか、「AIが作る短歌が、人間が作る短歌に勝つ時代が来るのか」という「懸念」まで出始めた。「本人(AI)」がいないところで議論をするよりも、実際にどれだけの「歌力」があるのか、AIがつくった短歌をみてみよう。 「恋愛アドバイス」で短歌を作る 編集部 座談会に出席していただいたのは、「歌人AI(通称=恋するAI歌人)」の開発を進めた企業、NTTレゾナントから、AI担当課長・情報学博士の中辻真さんと、AI担当社員・奥井颯平さん。そして、AIに短歌を教えるコーチ役の歌人として開発に関わってきた野口あや子さん。さらに、歌人であり東京新聞の編集局次長をつとめる加古陽さんです。 では具体的にAIがどのように短歌を学

                        〈マジ地獄…〉「AI歌人」が詠む短歌、驚きのお手並み拝見(短歌研究編集部) @gendai_biz
                      • 別のところでみる夢-丸田洋渡試論 - アオマツブログ

                        詩は世界と世界にあるすべてのものを明示すべきなのである。わたしたちにものを与えるためでなく、わたしたちからそれを奪うために。 -ジャン=ポール・サルトル「マラルメ(1842−1898)」 1.夢の時代、生活の時代 自らの遅れてきた第一歌集で、あつかましくも「短歌はふたたびの夢の時代に入った。」と宣言してみせたのは平岡直子だったが、じっさいのところ、〈夢〉と向かい合って短歌を書くことのできる書き手は、ごく限られている。 そして現在、その〈夢〉とは逆に、〈生活〉は現代短歌の必須アイテムだといっていい。テン年代の短歌を語るキーワードをいくつか選ぶなら、多くの人がそのひとつとして〈生活〉をあげることになるだろう。 もちろん、短歌自体が〈生活〉と密接な関係をもつジャンルであることは言うまでもない。自分の短歌を読ませるための強いカードとして、つねに〈生活〉は重宝されてきた。しかし、この10年の短歌、と

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                        • 歌会はなぜ楽しい アイドルやホストも参入、コロナ禍の短歌ブーム(産経新聞) - Yahoo!ニュース

                          女性アイドル4人らが出演した「アイドル歌会@詠い納め」。「無記名でも誰の短歌か分かる」と好評だった=令和3年12月28日、東京・池袋(短歌研究社提供) 【学芸万華鏡】 会員制交流サイト(SNS)で広がる若者の短歌ブームが、出版界にも押し寄せている。短歌の歌集は数百部の自費出版が一般的だ。しかし、最近は1万部の商業出版が珍しくない。新型コロナウイルス禍でヒットした歌集もある。アイドルやホストが短歌を詠む歌会を開き、その成果を書籍化する動きも。歌会はなぜ楽しいのか。盛り上がるブームの背景を探った。 【写真】短歌ブームに伴い、商業出版される歌集が増えている ■ツイッターで応援 わずか31文字に、共感や応援する気持ちを込める。 「その半分でも引き受けてあげたい」「世界中を敵にしても僕は君の味方」 〝文春砲〟を昨秋に浴びるなどした女性アイドルグループ「ZOC(ゾック)」メンバー、巫(かんなぎ)まろさ

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                          • AIが人間の創造能力を超越する日は来るか? 西安交通大学の「和歌」自動生成プログラム | HON.jp News Blog

                            冬来ぬと 思ひ明石の 柴の庵 枕に残る 霜の音かな 梅が枝に なほ降り初むる 梅の花 なほ芽のもとに 鶯ぞ鳴く 紅葉散る 山の嵐の いたづらに 紅葉のみこそ 知られざりけれ 明けてゆく 峰の木の葉の 梢より 遥かに続く さ牡鹿の声 み吉野の 山ほととぎす 長き夜の 山の都の 春を待つかな 我ばかり かき集めつる 蛍かな つらき心は 光なりけり 故郷の あとを尋ねて 夏草の 茂みにかかる 尾野の通ひ路 しきたへの 枕に慣れし 夢ならば うつつをだにも 誰か頼まむ どことなく古今和歌集を思わせる風情だが、実はこれすべてAIが自動生成した作品なのである。 2、3、5のように1首の中に「梅」「紅葉」「山」など、通常は禁則とされる同一単語の再出がみられるものの、それもかえって斬新な発想のように感じられる。1の「おもひあかし」における「明石」と「明かし」の掛詞、2の「梅」と「鶯」の季節感の一致、5の「

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                            • なぜいま、私たちは「短歌」に惹かれるのか。現代歌人の旗手・枡野浩一と伊藤紺が語らう | CINRA

                              5・7・5・7・7の31文字で構成された文章が、Twitterでバズるのをよく目にする。書店に行けば、特設された歌集コーナーがある。じわじわと、短歌ブームがきているのではないか。そんなふうに感じている人は少なくないのでは。 そんな最中、今年9月に発売された歌人・枡野浩一の作品全集『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』(左右社)は早くも5刷が決定。大型書店のレジ付近に山積みになった同書を幅広い年代の人々が手に取っていく。 さらに、近い時期には歌人・伊藤紺の歌集『肌に流れる透明な気持ち』『満ちる腕』(ともに短歌研究社)が新装版で発売。自費出版した歌集が入手困難な状況になり、出版社から新装版が出るという異例の事態であった。 なぜいま、短歌が注目を集めているのだろうか。25周年を迎えた枡野浩一と注目の若手歌人・伊藤紺の対話から、短歌の魅力や人気の理由を紐解いてい

                                なぜいま、私たちは「短歌」に惹かれるのか。現代歌人の旗手・枡野浩一と伊藤紺が語らう | CINRA
                              • 存在しないことにされている“アロマンティック/アセクシュアル”の作品を読み解く - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

                                他人に対して恋愛感情を抱いたり、性的な魅力を感じない人を指す「アロマンティック/アセクシュアル」。近年、こういった呼称とともに、様々なセクシュアリティを持つ登場人物が描かれた作品が増えてきている。 アナキスト/フェミニストの高島鈴が「愛」と呼ばれるものを解体し、万人に開かれた革命を目指すコンテンツ批評「世界転覆望遠鏡」。今回は、この「アロマンティック/アセクシュアル」を題材にした作品をいくつか読み解く。 ※この記事は『クイック・ジャパン』vol.159に掲載のコラムを転載したものです。 愛は革命を起こせない いつから「愛は世界を救う」などという嘘がまかり通るようになったのか、その答えは悲しいかな知らないのだが、ともかく私は愛は革命を起こさないと信じている。いや、正しくはそのようにして起きた変革を革命と呼びたくないと考えている。なにかとなにかの間に生まれる情によって生じた変革は、必ずやそのな

                                  存在しないことにされている“アロマンティック/アセクシュアル”の作品を読み解く - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
                                • SNS中心に「短歌」ブームが到来? 歌人でヒット小説家・錦見映理子さんに聞く、めくるめく短歌の魅力

                                  ※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています TwitterやInstagramを中心に広がっている短歌ブーム。短歌の魅力とは何なのか。なぜ今Z世代に短歌が刺さっているのか。歌人・小説家として活動する錦見映理子さんにお話を伺いました。 錦見映理子:未来短歌会所属。現代歌人協会会員。歌集『ガーデニア・ガーデン』で知られるほか、小説『リトルガールズ』が第34回太宰治賞受賞。最新作『恋愛の発酵と腐敗について』もネットで話題に 東京都出身の錦見さんは、20代のときに短歌と出会い、『NHK短歌』の連載を始めラジオ出演などをマルチにこなす歌人。その後は処女作の『リトルガールズ』が第34回太宰治賞を受賞して小説家デビューを果たし、新作『恋愛の発酵と腐敗について』はApple Books限定先行配信で1位をマークするなど、話題の作家です。 和歌・短歌・俳句の違いは ――最近SNSで短歌がブーム

                                    SNS中心に「短歌」ブームが到来? 歌人でヒット小説家・錦見映理子さんに聞く、めくるめく短歌の魅力
                                  • 『日出処の天子』全巻増刷記念!「歴史が自分を駆け抜けていく」 ■対談 川上未映子×穂村弘 | ダ・ヴィンチWeb

                                    NHK『あさイチ』で、川上未映子さんが「私の人生を変えた本。歴史が自分の中を駆け抜けていきます」と激賞してくださった、山岸凉子さんの『日出処の天子』。放送後、注文が相次ぎ、なんと全巻増刷になりました。そこでお求めくださった方に感謝の気持ちをこめて、12月号「山岸凉子特集」に掲載した『日出処の天子』対談を全文公開いたします。川上未映子さん、穂村弘さんが分析する『日出処の天子』の魅力、ご堪能ください。 かわかみ・みえこ●1976年、大阪府生まれ。2007年、『わたくし率 イン 歯―、または世界』でデビュー。『乳と卵』で芥川賞、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で中原中也賞、『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。17年には『早稲田文学増刊 女性号』責任編集を務めた。 ほむら・ひろし●1962年、北海道生まれ。90年、歌集『シンジケート』でデビュー。『短歌の友人』で伊藤整文学賞、「

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                                    • 自己啓発としての短歌 - リリカルはなくそオーガスタ

                                      あなたはわたしを読んでいるが、果たして、わたしの言語を理解しているという確信があるだろうか? J.L.ボルヘス「バベルの図書館」より はじめに本論は、短歌における「私性」について考える文章である。しかし、残念ながら(?)本論はいわゆる「短歌評論」ではない。 「私性の文学」などと呼ばれる短歌は(よくも悪くも)事実として、作品を通じた自己表現を主眼としている。営みとしての短歌の主だった目的は、たとえば、巧みな表現を行うための技術の向上という点――そのような自己表現を担いうる〈私〉の実現を目指す、ある種の「自己づくり」にあると言ってよい。 「自己づくり」において重要なことは、その都度ごとに自己を演じることではなく、そうして演じられることが〈私〉の言葉としていわば「板につく」までの過程にほかならない。一般向けの書籍における紹介としては、小野田(2021)が引用している、平野啓一郎の「分人」というア

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                                      • tanka.fun - 2022年下半期の記録

                                        #1 ペンギンは動物園の面接を終えて明日は水族館に / 鴨南蛮 2022年8月6日筋肉短歌会「水族館」 https://twitter.com/kamo_to_negi 動物園と水族館、それぞれの志望動機を用意するペンギンを想像したら、健気で愛らしいなと思いました。これが人間だったら、その人の将来がかかっている場面ですからそんな風には思えないでしょう。主体をペンギンにすれば、世の中の大体の物事を穏やかに見られる気がします。 /この歌を推薦した人 三浦くもり https://twitter.com/miurakumori #2 雨だよ、と告げてあなたに降りかかるわたしに雨の才能ありぬ / 大森静佳 歌集『ヘクタール』 2022年 文藝春秋 https://twitter.com/oomrshiz 「雨だよ」という他愛ない会話から主客が転回する美しさを見た気がしました。 /この歌を推薦した人 

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                                        • ゆっくり独自の大人になれた街・富士見ヶ丘|文・伊藤紺 - SUUMOタウン

                                          著: 伊藤紺苦しい時期に出会った、富士見ヶ丘の変な部屋 その家には玄関がなかった。と言うと必ず「窓から入んの?」と聞かれてしまうのだけど、ドアはあった。けど、玄関がない。正確に伝えるならばドアを開けて、靴を脱ぐスペースがなくて、ドアを開けたら即フローリングなのだ。 大きな窓だらけで開放的……というかほぼ外で、冬は極寒、夏は灼熱&アシナガバチの巣ができ、危ない。春〜秋は家の中で小さい虫を見かけない日はなかったし、外壁にはいつもヤモリがくっついていた。 なぜそんな部屋に住んでいたかと言うと、広くて日当たりがよくて、駅近だったから。京王電鉄井の頭線・富士見ヶ丘駅から徒歩1分。2分もあれば改札を通って、電車にも乗れる。南向きの角部屋。窓の外には生い茂る緑が見え、高校時代を過ごした大好きな浜田山駅の2駅隣というのもよかった。 富士見ヶ丘駅の第一印象は閑静な住宅街、という感じだった。駅前のチェーン店と

                                            ゆっくり独自の大人になれた街・富士見ヶ丘|文・伊藤紺 - SUUMOタウン
                                          • 第339回 歌人の名前と匿名性と

                                            最近ちょっと気になることがあるので、今回はそのことを書いてみたい。そのひとつは歌人の名前である。 角川『短歌』の短歌年鑑平成17年度版に、小池光が「名前について」という文章を寄稿している。小池によれば、かつて歌人の名前はたとえ前衛歌人であっても、「岡井隆」とか「塚本邦雄」とか「寺山修司」のようにごく普通の名前であり、健康保険証や定期券に書いてあってもおかしくないものだった。ところが最近見るのは「謎彦」「ひぐらしひなつ」「イソカツミ」「斉藤斎藤」のように、健康保険証や定期券上ではあり得ない名前である。かといってペンネームとも微妙にちがう。ペンネームは実生活とは異なる芸術創作の主体を示すものである。しかし上に挙げたような名前は統合される主体を回避しようとするものであり、ほんとうは名前など付けたくないのだが、それでは区別するのに不便なのでやむなく付けた感がある。小池はこのように書いている。 その

                                              第339回 歌人の名前と匿名性と
                                            • 「あなた」と「わたし」の境界線はどこ? 大岩雄典評 小田原のどか《↓(1923-1951)》と「近代を彫刻/超克する」展

                                              「あなた」と「わたし」の境界線はどこ? 大岩雄典評 小田原のどか《↓(1923-1951)》と「近代を彫刻/超克する」展昨年ふたつの場所で展示された小田原のどかの作品を批評する。歌人・斉藤斎藤の作品を引きながら「わたし」について、またゲーム、小説、美術作品における「あなた」という代名詞が指すものの正体を分析。さらに「見る者/見せる者」両者の境界線を越境させる力について考察をめぐらす。 文=大岩雄典 小田原のどか「TOKAS-Emerging 2019『近代を彫刻/超克する』」展示風景(TOKAS本郷、2019) 写真=加藤健 画像提供=Tokyo Arts and Space 過ちは繰り返しませ いくばくか長い話が始まる。 「わたし」と「あなた」の話をするつもりだ。 歌人・斉藤斎藤の第二歌集『人の道、死ぬと町』(2016)は、〈当事者〉という主題に貫かれた1冊だ。歌人、歌集というのだから、

                                                「あなた」と「わたし」の境界線はどこ? 大岩雄典評 小田原のどか《↓(1923-1951)》と「近代を彫刻/超克する」展
                                              • 短歌時評alpha(2) 氷山の一角、だからこそ。 濱松 哲朗 - 「詩客」短歌時評

                                                2019年2月17日(日)に投稿された加藤治郎氏による一連のツイートは、Twitterを利用している短歌関係者およびその周辺でかなりの話題となりました。単にTwitter上での一騒動というだけに留まらず、既に複数の総合誌の歌壇時評において取り上げられています。時評で取り上げる、ということは、広く歌壇ないし短歌・文芸に関わる者のあいだで共有され考察されてしかるべき事案であると書き手が判断した、ということです。私も今回、この「詩客」でこの件について書くことを引き受けたのも、Twitter上の失言と撤回というだけの話ではなく、より広く深い視野からこの問題について考える必要があると私自身が判断したからです。 実は私は、加藤氏の例のツイートがあった当日から翌日にかけて、Twitter上で加藤さんご本人へリプライを送り、直接的かつ公開の状態で、発言に対する批判を既に行っています。私の批判の論旨は現在に

                                                  短歌時評alpha(2) 氷山の一角、だからこそ。 濱松 哲朗 - 「詩客」短歌時評
                                                • 今まで書いてよかった技術書を紹介しよう! - Qiita

                                                  今まで買ってよかった技術書を紹介しよう! https://qiita.com/official-events/d409f91fc8b9b44cefb4 の企画に参加する記事です。 今日は、今までで書いてよかった技術書を紹介しようかなって思うんです。 企画の意図のずばり中心にあるかなって思うんです。 自分で書いた本は、必ず「買って」配っている。 「買ってよかった」技術書に違いない。 買って配る先は、 書いた本の参考文献欄に記載したもののうち、知人。 自分の出身大学、勤務先図書館、地元図書館(法政大学、名古屋工業大学、静岡大学、岐阜大学、春日井市図書館、名古屋市図書館、愛知県図書館、国会図書館、名古屋市工業研究所図書室、名古屋市職員図書室など) 書籍を寄贈いただいたことのある著者。 著作した際に、お世話になった方々、読書会に参加いただいた方々。 技術書は、たぶん5000冊くらい購入している。

                                                    今まで書いてよかった技術書を紹介しよう! - Qiita
                                                  • 緊迫、過酷、偏見、切実…コロナ病院の現場を短歌に 救急専門医の男性が歌集:東京新聞 TOKYO Web

                                                    〈世の中の風当たりにも耐えるよう防護ガウンを今日も着込んで〉。大阪府内の病院の救急科専門医で、新型コロナウイルス感染者の治療にも当たる愛知県出身の男性が、歌人「犬養楓」のペンネームで、現場の日々を短歌にしている。2度目の緊急事態宣言が出され、全国で感染拡大が続く現状に「自分の歌を発信することで、人々の行動を変えたい」と語る。2月に第1歌集「前線」を刊行する。(松崎晃子) 犬養さんは、短歌をたしなんでいた祖母の影響で、18歳で自分も始めた。身近な日常を題材に、インターネット上で発表してきたが、勤務先が感染者を受け入れるようになった昨春からは、コロナ禍を詠み始めた。昨年、三十首の連作が、短歌の大きな賞の1つ「短歌研究新人賞」で、新人賞、次席に続く「候補作」に選ばれた。 冒頭の歌は、自身が感じる世間の偏見を表現した一首。医療従事者として、今回の事態に向き合わなくてはならないが、外出する人の減らな

                                                      緊迫、過酷、偏見、切実…コロナ病院の現場を短歌に 救急専門医の男性が歌集:東京新聞 TOKYO Web
                                                    • 奪うな – 砂子屋書房 月のコラム

                                                      第65回短歌研究新人賞は、受賞作候補作含めて読み応えのある作品が多かったように思う。なかでも受賞作であるショージサキ「Lighthouse」30首は、非対称の力ないし関係性の発現をつぶさに捉えつつ、歌同士が有機的に関連づけられて読まれ得る仕掛けの施された傑作である。 年上の女のひとが車道側歩いてくれて今だけ女児だ 顔も手も胸も知ってる友人が知らない男と生殖してる 種を蒔くほうに生まれてみたかっただろうか種を育てる身体 花を踏む 咎める人の足元はコンクリートで幸せですね (ショージサキ「Lighthouse」「短歌研究」2022年7月号) 引用1首目、「年上の女のひと」によって守られる側となった自身を「女児」と呼び表した、というだけの歌ではないことに注意したい。一緒にいる相手より車道側を歩く、という行為に含まれる〈守る/守られる〉の関係は、今回はたまたま年齢の違いによって〈守られる〉役割を歌

                                                      • 中城ふみ子と中井英夫|そしてあなたたちはいなくなった 第7回|瀬戸夏子|かしわもち 柏書房のwebマガジン|note

                                                        一九四九年に結成された女人(にょにん)短歌会は、季刊誌『女人短歌』を創刊し、多くの女性歌人に活躍の場をあたえてきた。本連載では、この短歌会の女性歌人、そしてあえて距離をとりながら同時代を生きた人々、ひとりひとりの素顔と歩みを、歌人の瀬戸夏子が描き出す。 第7回は、鮮烈な歌壇デビューを飾るもその僅か四ヶ月後に逝った歌人・中城ふみ子と、その中城を見出し、最期まで伴走した編集者・中井英夫。後年公開された往復書簡や証言が明らかにした、尋常ならざる二人の紐帯、そして、中井が著した反・推理小説『虚無への供物』を手掛かりに立ち上がる「歪なシスターフッド」とは── * * * 一九九二年、中城ふみ子生誕七十周年の座談会で、馬場あき子は「中城ふみ子から女歌が出発したといえる」と発言し、尾崎左永子が「確実にそう言っていいと思う。やはり(昭和)二十九年はエポックメーキングの年ね」と答えている。生誕七十周年とはい

                                                          中城ふみ子と中井英夫|そしてあなたたちはいなくなった 第7回|瀬戸夏子|かしわもち 柏書房のwebマガジン|note
                                                        • 5月4日は城端曳山祭、相模の大凧まつり、多度大社御例祭、伊庭の坂下し祭、すし切り祭り、鷺森祭、紀州九度山 真田まつり、とろけるハンバーグの日、みどりの日、エメラルドの日、うすいえんどうの日、巻寿司の日、植物園の日、口臭ケアの日、名刺の日、ラムネの日、国際消防士の日、しらすの日、ファミリーの日、等の日&奇跡の話題 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)

                                                          5月4日は何の日? その日の出来事は? 2023年(令和5年) 5月4日は城端曳山祭、相模の大凧まつり、多度大社御例祭、伊庭の坂下し祭、すし切り祭り、鷺森祭、紀州九度山 真田まつり、とろけるハンバーグの日、みどりの日、エメラルドの日、うすいえんどうの日、巻寿司の日、植物園の日、口臭ケアの日、名刺の日、ラムネの日、国際消防士の日、しらすの日、ファミリーの日、奇跡の話題等の日です。 ■城端曳山祭(~5日)【富山県南砺市】(予定) www.youtube.com 2023年の「城端曳山祭(じょうはなひきやままつり)」は4年ぶりに通常開催されます。 「城端曳山祭」は、280年の伝統を誇る絢爛豪華で優雅な祭りです。 越中の小京都城端。目に飛び込む豪華絢爛な山、そして優調な庵の音、美しい城端の祭りは観る人の心を魅了します。 精緻な彫りと塗りが施され、御神像を乗せた6台の山車が町内を練り歩きます。 京都

                                                            5月4日は城端曳山祭、相模の大凧まつり、多度大社御例祭、伊庭の坂下し祭、すし切り祭り、鷺森祭、紀州九度山 真田まつり、とろけるハンバーグの日、みどりの日、エメラルドの日、うすいえんどうの日、巻寿司の日、植物園の日、口臭ケアの日、名刺の日、ラムネの日、国際消防士の日、しらすの日、ファミリーの日、等の日&奇跡の話題 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)
                                                          • 短歌評論:「歌人」という男――新人賞選考座談会批判(Web公開)|服部恵典

                                                            0. 2019年の序文 本稿は、2014年5月に販売された短歌同人誌『本郷短歌』第3号に収録された評論「『歌人』という男――新人賞選考座談会批判」のWeb公開版である。 短歌総合誌『短歌研究』で毎年公開される「短歌研究新人賞」の選考座談会を資料とし、「女性的」という批評語に注目することで、「歌人」が中性ではなく「男性」として構築されていることを明らかにした評論である。特に、 女性歌人が何か自分だけの個性を持って新人賞に応募してきても、保守的な女性像を大きく飛び越えてしまうと、女性的でないという理由でもう一歩受賞に及ばない。かといって一般的な女性像に落ち着いてしまうと、既視感を理由に批判される。このジレンマを抜群の完成度をもって抜け出たとしても、「女性として新しいものを持っている」「これが新しい時代の女性の歌だ」といういつもの決まり文句に回収される。 (6. 終わりに) という点を問題にして

                                                              短歌評論:「歌人」という男――新人賞選考座談会批判(Web公開)|服部恵典
                                                            • 平成元(1989)年~平成15(2003)年の話題作 - シュガークイン日録3

                                                              平成元(1989)年~平成15(2003)年の話題作    吉川宏志選 平成時代(の前半)に、どんな短歌が話題になったのか、具体的な作品を挙げながら紹介していきます。 (2019日6月1日に大阪で行った染野太朗氏とのクロストークで使用した資料に、加筆・補充したものです。) もちろん、話題にならなかった歌にも、優れた歌はいっぱいあるわけです。それはくれぐれも誤解なきようお願いします。 ただ、話題になった作を並べてみたとき、時代の流れや空気が、くっきりと見えてくるのではないか。 そう考えたのが今回の企画の発端です。 角川の「短歌年鑑」を参照しつつ、私の貧困な記憶によって歌を取り上げています。 いろいろ見落としや誤りもあるのではないかなと思います。抜けている歌があれば、ぜひ、コメント欄で指摘してください。 大急ぎで書いたので、粗っぽいところもありますが、ご容赦を。 平成をふりかえるとき、何かの参

                                                                平成元(1989)年~平成15(2003)年の話題作 - シュガークイン日録3
                                                              • 「1日1冊読む」を999日続けてみた|しんぱち。

                                                                1日1冊本を読むと決めて以来、休まずに本を読み続けている。 本当に読み続けている。休んだ日はない。 雨の日も、風の日も、元気な日も、ちょっとダルい日も、仕事が激務の日も、母を早朝から病院に連れて行く日も、旅行に行っても、ワクチンの副反応で高熱が出た日も、感染して(コロナになりました…)高熱が出た日も、1日1冊、読み始じめて、最後まで読み切る生活を続けた。 最初はキツかった。 もともと読書週間がほぼ皆無だったので、めちゃくちゃしんどかった。 正直、なんでこんなこと始めたのか?バカじゃないの!?って思ってた。 「今日はさすがに読めない」って日もたくさんあった。 でも「なんとしても読む」精神でひたすら続けた。 そんな日々を送ってきた。 はじめのうちは「コーヒーを淹れたら本を読む」というような前置きを作ったり、いろいろとやり方を工夫していた。 500日も続けたらそんなものもいらなくなった。 「今日

                                                                  「1日1冊読む」を999日続けてみた|しんぱち。
                                                                • 吉田恭大(歌人/舞台制作者)#2 匿名性のある歌で誰にでも通る声で、できること | +〇++〇(トット)

                                                                  吉田恭大(歌人/舞台制作者)#2 匿名性のある歌で誰にでも通る声で、できること 短歌での表現活動に加えて、友人と歌集を扱う実店舗を運営したり、歌集『光と私語』の第1章はウェブ上で無料公開したりするなど、読み手に届ける方法にもこだわりを感じさせる吉田恭大さん。2回目は「ことばを書く姿勢とことばの届け方」について伺いました。 ※今回のインタビューは、鳥取大学地域学部・佐々木研究室とコーディネーターの蔵多優美さんによる共同企画「ことばの再発明ー鳥取で「つくる」人のためのセルフマネジメント講座ー(令和2年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業採択「地域資源を顕在化させるアートマネジメント人材育成事業」/令和2年度 鳥取大学地域学部学部長経費)」の成果発表の場として設定されたフォーラム「鳥取で出会う表現とことば」第2回(2020年12月14日)で語られたことを元に再構成しています。フォーラム担当の

                                                                    吉田恭大(歌人/舞台制作者)#2 匿名性のある歌で誰にでも通る声で、できること | +〇++〇(トット)
                                                                  • TOPページ

                                                                    本号の利益は能登半島地震の災害義援金として寄付させていただきます。 十五首 馬場あき子「うつむいて春」 二十首 俵 万智「白き父」 二十首 穂村弘「あなたには」 十首  佐佐木幸綱「夕影草」 【 一挙掲載三〇〇歌人の新作作品集 テーマ「2024年のうた」 】 足立敏彦/亞川マス子/阿波野巧也/青木昭子/阿木津英/秋山佐和子/青木春枝/秋葉四郎/天野慶/綾部光芳/井辻朱美/伊藤一彦/井谷まさみち/井上法子/井上洋子/五十嵐順子/伊舎堂仁/伊勢方信/石井和子/石井僚一/池田はるみ/石川美南/磯田ひさ子/出井洋子/今井恵子/今橋愛/宇野なずき/宇都宮敦/植田珠實/魚村晋太郎/内山晶太/梅内美華子/浦河奈々/江副壬曳子/遠藤由季/小黒世茂/江戸雪/尾崎まゆみ/小佐野彈/小塩卓哉/小野田光/小畑庸子/小原奈実/大朝暁子/大井学/大河原惇行/大口玲子/大下一真/大滝和子/大塚寅彦/大辻隆弘/大松達知/

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                                                                      加藤治郎の2019年2月の発言を検証していきます。 以下、加藤以外についても敬称を略します。発言者については、基本的に本ブログ記事作成時点のアカウント名に準じます。*1 2019年2月17日の加藤発言 てつろーによる指摘 「質問を質問で返すなあーっ!!」(吉良吉影) てつろーによる指摘の続き 2月18日に入って 「文学とは何ですか」ラッシュ ――加藤治郎による、回顧録の難しさへのすり替え開始 かしもとゆきによる指摘 中島裕介からの指摘 睦月都からの指摘 ――加藤治郎による、ニューウェーブ論へのすり替え開始 加藤治郎による、「#Twitterの難しさ」へのすり替え開始 @coopomisaki や黒瀬珂瀾、山崎修平による指摘 ――「ミューズ」という語の問題 理解を示したかに見えた、が…… 2019年2月17日の加藤発言 加藤の《転落》は2019年2月17日に始まります。元々のツイートは消され

                                                                        【本編】加藤治郎さん、あなたは文章が読めない(2)2019年2月17~18日 - Starving Stargazer!
                                                                      • 短歌にとっての〈語り手〉 - Tom's Fragments

                                                                        井上法子「「夜明け」について 第二回笹井宏之賞大賞受賞作を読んで」(現代詩手帖2020年5月号)面白かった。今度自分で書こうと思っていることの一部を先出しすることにもなりますが、あまり書き進められていないし、考察ついでに少し書いてみます。今度公開予定の文章に一部転用するかもしれません。 いま何を聞かれても口ごもるだろう いつ 何を どうして どこまで /鈴木ちはね「スイミング・スクール」 について井上は 「口ごもる」動作の主体の〈私〉と、パフォーマティヴにもごもごとしたリズムで下の句を述べる語り手の〈わたし〉が錯綜していて、「誰と」はさして問題ではないらしい。 と読んでいる。 (誤解のないように注記。「「誰と」はさして問題ではない」のはダメだという論ではないので、全体の論旨については原文を読んでいただきたい。) 井上は動作主体の〈私〉と語りの主体の〈わたし〉を区別している。 以下、〈私〉と

                                                                          短歌にとっての〈語り手〉 - Tom's Fragments
                                                                        • 第324回 toron*『イマジナシオン』

                                                                          書肆侃侃房から続々と刊行されている新鋭短歌シリーズの一巻として今年 (2022年) 2月に出たばかりの歌集である。ペンネームが変わっている。はてトロンとは、坂村健が作ったコンピュータOSか、ラドンの放射性同位体か、はたまた1982年に公開されたアメリカのSF映画か。ごていねいに最後にアスタリスクまで付いている。いぶかしみながら読み始めると、ぐいぐい引き込まれて最後まで一気に読んでしまった。素晴らしい第一歌集である。こんな歌集でデビューする歌人は幸福だ。通読して思ったのは、この世には詩心のある人とない人がいるということである。作者はもちろん詩心に溢れている人なのだ。 短いプロフィールによると、作者はTwitterで短歌と出会い、「うたの日」や『小説 野性時代』の歌壇欄などに投稿するようになる。2021年の第32回歌壇賞で「犬の目線」が候補作品に選ばれている(ただしそのことはプロフィールには書

                                                                            第324回 toron*『イマジナシオン』
                                                                          • リアリティの重心 – 砂子屋書房 月のコラム

                                                                            短歌という詩型は、発展よりも存続を上位に置くべき価値観が支配的である。本コラムを書き始めるにあたって、僕はまず、そのことを確認しておきたい。 この価値観の上下構造は、歌人個々の資質がどうであろうと、関係がない。短歌を選ぶことは、避けようがなく短歌の存続を選ぶことを意味する。短歌の発展を望む歌人が、しばしば苦しむのはこのためだ。 発展を望むことは、表現の自由を担保するだろうか。そうかもしれない。しかし発展の舵をとる人間の手に、権力が集中する危険がある。短歌はその存続を優先させるかぎり、ある特定の歌人に強大な権力を委ねることはない。ないと願う。 言い方を変えれば、絶対的な権力者を持つことなく、発展とは別の原理で短歌は変わり続け、現在まで生き延びてきたのだ。 こんな噂話がある。 花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった   吉川宏志 一九九五年に発表された歌集『青蟬』の代表歌のひ

                                                                            • アオマツブログ

                                                                              遅くなってすみません。僕が選評を書くのが遅かったせいで遅れてしまいました。アットマーク以下は各応募者のTwitterアカウントです。 【最優秀賞】 神様が帰ったあとのガラス戸が少し開いてる、甘いんだよな (須藤摂 @_sudO_Osamu_) この一首が、今回応募された作品のなかでもっとも印象に残った。得体のしれない青春性を感じた、といえばいいだろうか。 友達と遊んだあとのような作中主体のテンションと、じっさい書かれている「神様が自分のところに来て、帰っていった」という奇妙な場面設定のあいだのズレが、「甘いんだよな」という口調のもつ雰囲気を最大限に引き出している。「ガラス戸」という道具立ても、古い民家のような湿ったイメージをどこか喚起する。 「神様」が来て、帰ったあとも平静を保っているように見える主体。にもかかわらず、その態度にはどこかセクシーなニュアンスさえ含まれている。主体と「神様」は

                                                                                アオマツブログ
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