駅前で臨時列車の利用を呼び掛けるチラシを配る宮古商工高の生徒=岩手県宮古市の宮古駅で2022年5月9日午後5時46分、奥田伸一撮影 岩手県沿岸部を走る第三セクターの三陸鉄道(三鉄)で9日、高校生の通学利用促進を目指す実証実験が始まった。同県宮古市の県立宮古商工高の生徒たちが、沿線の高校生が利用する時間帯の増便を提案したのがきっかけで、同市と周辺の区間で平日夕方に臨時列車2本を運行する。実験は7月22日までの予定で、三鉄は「利用状況を精査したうえで、今後の対応を検討する」としている。 宮古商工高の商業学科は地域課題の解決策を探る研究授業を実施している。2021年度は今春卒業した6人のグループが三鉄の利用促進策に取り組んだ。研究を通じて「三鉄は旅行者優先のイメージがある」として、地域住民の利用増に焦点を絞った。1月には市内の高校生約940人に利用経験や乗車目的などをインターネットでアンケートし