1.日本の平均気温は世界より速い速度で上がっている 日本の夏(6~8月)の平均気温は長期的には100年あたり1.31℃の割合で上がっている。特に都心部では、ヒートアイランド現象の影響などにより上昇度が大きい。 また、日本の年平均気温も変動を繰り返しながら上がり続けている。長期的な上昇率は100年あたり1.40℃で、世界平均(0.77℃)より速い速度だ。 世界気象機関は、2024年の世界平均気温が産業革命前と比較して1.55℃上がったと発表した。パリ協定(2015年採択)では、世界平均気温の上昇を産業革命前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする目標を立てているが、1.5℃の努力目標を上回ってしまったことになる。また、気象庁によると、2024年の日本平均気温は平年(1991~2020年の30年平均値)を1.48℃上回り、統計開始以来最も高くなった。 江守氏 年々の天候は変動す