2012年7月2日、スターバックス店舗内で、完全無料の公衆無線LANサービスが開始された。現在(2012年7月末現在)のところ、対象店舗は東京23区内の約200店舗に限られているが、今年中に全国850店舗に拡大する予定だ。大手コーヒーショップチェーンで、これほどの規模で無料の無線LANサービスが提供されることは前例がない。 現在、無料対象の店舗以外でパソコンで無線LANを使おうとすると、NTTドコモの「docomo Wi-Fi(Mzone)」や「フレッツ・スポット」「Wi2 300」といった有料の公衆無線LANサービスと契約している必要がある。だが、全店でサービス展開が実現した暁には、有料の公衆無線LANサービスを契約する必要がなくなる。既存の公衆無線LANサービスを展開する事業者にとっては、大きな脅威だろう。 また、無線LAN自体の性能も最新サービスにふさわしく、最速の規格である「IEE