[27日 ロイター] 米国は2010年8月末までにイラクに駐留する米軍の戦闘部隊を撤退させることを決めた。イラクと米国間の安全保障条約で定められていた時期よりも予想以上に早く、米軍の一部の指揮官が考えていたよりも早い撤退となる見通しだ。 2月27日、米国は2010年8月末までにイラクに駐留する米軍の戦闘部隊を撤退させることを決めた。写真は2月20日、バグダッドで撮影した米国旗を持つ兵士(2009年 ロイター/Mohammed Ameen) ただし、限定的なテロ対策作戦行動や派閥間の闘争を防ぐためのイラク軍の訓練といった目的で、大規模な部隊が残留する予定。 早期撤退で予想される可能性は以下のとおり。 <政権の空白状態> 現在イラクに駐留する14万人の米軍の大多数は過去1年間、戦闘部隊としてよりも平和維持軍、あるいは警察としての役割にシフトしてきた。 米軍によると、特にバグダッドのシーア派政権