米ニューヨークのウォール街にある雄牛像の前に戦う女性を表現した少女像が設置されたことに対し、雄牛像を作った彫刻家が「像の趣旨が損なわれる」として少女像の撤去をニューヨーク市などに求めた。地元メディアが12日、伝えた。 1989年に設置された雄牛像「チャージング・ブル」の制作者アルトゥロ・ディモディカ氏は、雄牛像は「米国のファイティング・スピリット」を象徴するものだとし、少女像が雄牛を悪者に仕立てていると批判した。 「恐れを知らぬ少女」の像はことし3月、女性企業幹部拡大を訴えるために設置。女性の力強さを示したと人気を集め、当初予定を延長し来年3月まで展示されることになった。 撤去要求に対しデブラシオ市長は「女性の進出を望まない人がいることこそ、少女像の必要性を示している」とツイッターで反論した。(共同)