多忙。 このひとことにつきる。 学校のことやら、コロナのことやら、新しく配属になった部署のことやら。そんな高カロリーの日常に加えて、前々から考えていた「超ビンキルン一軒家購入計画」も発動していたから、本当に多忙でばたばだのバターだった。砂糖と小麦粉があればもうクッキーだよこれは。多忙クッキー。でも楽しい多忙です。ぐるぐる回って息も切れて、でもなんだか滑らかな人生を歩んでいる気はする。新しいソファーを購入する妄想をするだけで、免疫力が高まるのが分かる。やっぱり妄想は人生の特効薬だ。部屋割りはまだ決めてないけれど、自分の部屋があるのなら邪神像を置くのも良いなぁ。目が光るやつ。侵入者をヤギに変えるやつ。 やっぱり4月は、こういうのが好きだ。何かが動く季節。咲き誇る季節。Youtubeで新しいアーティストを発掘したくなるようなバイタリティが、所々に落ちている。全部拾って、新居に持っていこうっと。引
子どもから急に「はるのつぎはなにがくるの?」と質問される。ビンキルンとしての意識は軽やかな春風に吹かれて遠のいており、油断していたワタシは「春のつぎは夏だよ。」と100点満点の回答をする。これが悪手だったのです。次に子どもが指した一手は。 「じゃあ、なつのしゅやくはおれだ。」 意識外からの口撃。完全なる敗北。急に子どもから夏のPARCOのキャッチコピーみたいな発言をされて、思わず噴き出してしまう。そのしなやかさを何処で手に入れたのだろうか。人の歩みは成長で、やっぱり人生はサバンナなんだと思い知らされる。瞬間、嬉しさと悔しさが混じり合うカフェラテのような感情が湧き上がってきて、私も夏のPARCOになりたいもん!!ってなる。すぐさま1番文学的友人にLINEで、「あいは、なつのいちぶ」とだけメッセージを送る。 忘れたころに友人から「なにこの夏のPARCOみたいなキャッチコピーみたいなやつ」と返信
黙祷をはじめた途端に、世界はフタがされたお鍋みたいにしんとなる。ふつふつと、こころがあぶく音だけが聞こえていて心地がよい。目を閉じると世界はもっとミニマムになって、凄い静かで、あぶくの音だけが良く聞こえるようになる。すごく不謹慎だけど、私は黙祷を好ましく思った。 1分という60秒は、私に色々なことを教えてくれた。人がしぬということ。日本は海に囲まれているということ。実はスイカは野菜だということ。何個かは忘れてたけど、タコにはたくさんの心臓があるということ。かく言う私も、被害規模は全然大したことは無いけれど被災者のひとりで、その記憶は年々薄れていっている。私の住んでいた街で起きた、数日間の非日常はキチンと正しい手順で薄れていっている。私はこのことを好ましく思っている。 まだまだ黙祷は続いている。 薄れていく私の確認作業。大切なこと。 他人のために祈れない私は、どうしてよいか分からなくなってゆ
たべものって、ファンタジーの要素を隠し味に加えることで、より神秘的にきらきら美味しそうに光るんだ。 例えば、天空の城ラピュタに出てくる通称ラピュタパン。薄暗い洞窟の中、ランタンの灯りで照らされた小さな世界で食べる、目玉焼きが乗っかったパン。それだけなのに、たったそれだけなのに、味の想像がつかない。目玉焼きだってトーストだって、週に一度はたべているはずなのに、どうしてもファンタジーという隠し味がわからない。あんなにもシータが美味しそうに食べるのだから、もしかしたら私たちの世界のたまごとパンとは異なる概念なのかも知れないなぁ、とか考えてしまう。じゃないと、説明がつかないもの。となれば「たまご」は「クルトッタ」で、パンは「ハサヌパ」なのかも知れない。なんなのか全く分からなくなってしまったし、対して美味そうじゃないから違う気がして来た。 私のネーミングセンスは一旦置いておいて、ファンタジーの隠し味
漫画本を全部買っていて、毎回読むたびにゾワゾワする。パリコレを目指すデザイナーの男の子と、背が小さいモデルの女の子、W主人公のお話。ここまで書いて私は本当にコンテンツを紹介することに向いて無いことに改めて気がついて絶望する。あとは「これはとても面白い作品です」しか頭に浮かばない。じゅうさんもじ。本当にハマっていて、久しぶりにアニメ版も見てしまおうか悩んでるくらい好きな作品なのに、こんな中学英語の直訳みたいな感想しか出てこない。たいへんNEW CROWNな気分である。ためしに、他のブロガーが「ランウェイで笑って」を紹介している記事を探して読んでみた。なんていうか、初めてウニを見つけて食ってみた人の感覚に陥った。ウニとかなんも知らん原人は、初見で絶対食わないと思うのです。絶対「میں اتنا سوئیوں والا ہتھیار نہیں کھا سکتا ہوں」って言って食わない。それで
ほがらかだけど風の強い日。どうやら私は知らぬ間に、花粉症になっていたらしい。私は花粉症とは無縁の人種だと思っていた。周りがハクションの熱狂に包まれるなか、ノーガードで今まで生きてきたのだ。それでも私は花粉症にはならなかったので、私は花粉をちょうえつしたと思っていて、花粉との間には明確な上下関係があった。でも、その均衡は私が朝のカントリーマウムをレンジでチンしている間に崩れてしまい、急にくしゃみが止まらない。私は、くしゃみをする時に「くしゅにゅ」という癖があって、それをよく家族に突っ込まれていた。 花粉は花粉で治す。毒を喰らわば皿までなのだ。マスクをして、近所の公園に遊びにゆく。外は春の嵐がびゅんびゅん走り回っていて、絶好の花粉日和だ。公園のど真ん中で、独特のポーズで筋肉に負荷をかけている男性がいる。すごいわざを使う中国拳法家みたいな風貌だった。この人が気を練って、大気を操っているからこんな
いいちこを 猿の頭蓋で のむねこは だいたい決まって アイパッチ付ける あらくれねこの短歌(31字) かつおぶし ひとつまみして 花咲かせ ねこ舌の君 かつおが踊る ねこじたんか(31字) ねこがいる いいえちがうわ あれはリャマ そんなことない 僕は見たんだ やっぱりリャマだった短歌(31字) まっしぐら ヌンチャク片手に おじいちゃん チェーンソー持つ ねこと対峙し このまえ見た光景短歌(30字) くろいねこ しろいねことが おりまして せなかあわせて いかくするかげ ネオねこ短歌(31字) 猫のように舞い 猫のように刺す 自由律ねこ短歌(16字) ニャースかな いやニュースだね ニャースだよ きりさけニャース 世のつねづねを ニャースの短歌(31字) 今週のお題「ねこ」
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