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ブックマーク / u-site.jp (15)

  • 10の累乗: ユーザーエクスペリエンスにおける時間スケール

    ユーザーインタフェースのデザインには0.1秒から10年以上まで数多くの異なる時間枠があり、そこには各々、固有のユーザビリティの論点がある。 Powers of 10: Time Scales in User Experience by Jakob Nielsen on October 5, 2009 ユーザーエクスペリエンスの分野には、そのバージョンの『パワーズ・オブ・テン』(10の累乗)*がある。我々にとって、物が10倍以上に大きくなったり、10分の1以下に小さくなったりすることはあまりない。つまり、たいていのユーザーインタフェースの物理的大きさはほぼ同じである。なぜならば、人間の身体との連携が必要だからだ。例えば、BlackBerryのキーボードはPCのキーボードの約5分の1の大きさだが、10分の1になってしまうとうまく機能しないだろう。そして、壁サイズのディスプレイを除けば、PCのも

    10の累乗: ユーザーエクスペリエンスにおける時間スケール
  • Windows 8 — 初心者にもパワーユーザーにも期待はずれのユーザビリティ

    見えない機能、低下した発見しやすさ、二重の環境による認知的な負荷、シングルウィンドウのUIからくる能力の低下、低い情報密度。ひどいものだ。 Windows 8 — Disappointing Usability for Both Novice and Power Users by Jakob Nielsen on November 19, 2012 日語版2012年12月6日公開 先日発売されたWindows 8とSurfaceタブレットでMicrosoftはユーザーインタフェース戦略を転換した。フィーチャークリープ訳注と言えるくらい、強力なコマンドを重視するGatesが主導した伝統的GUIスタイルからMicrosoftは軟化したが、今度は必要な機能を隠しながら、大きな色とりどりのタイルで画面を覆いつくし、ユーザビリティを妨げている(訳注: フィーチャークリープとは、電子機器やソフトウェ

    Windows 8 — 初心者にもパワーユーザーにも期待はずれのユーザビリティ
  • プログレッシブディスクロージャー

    プログレッシブディスクロージャー(段階的開示)は、高度な機能や使用頻度の低い機能を2段階目の設定画面に譲り、学習容易性の向上とエラーの軽減を図るものである。 Progressive Disclosure by Jakob Nielsen on December 4, 2006 インタラクションデザイナーは次のようなジレンマを抱えている。 ユーザはパワーや機能を求める。自分のニーズをすべて満たしてくれるだけの選択肢が用意されていることを期待する。(そして、ニーズの組み合わせは人それぞれ だ。ワープロに行番号を表示する機能を欲しいと思うユーザは実際には大勢いるし、大手法律事務所のユーザのように特殊なニーズをたくさん抱えているユーザも、もちろんこれを望んでいる。) ユーザは単純さを求める。大量の機能を十分に学習して、自分のニーズにもっとも適したものをその中から選んで使えるようになるまで時間をかけ

    プログレッシブディスクロージャー
  • Webサイトの応答時間

    今日、ページのレンダリングが遅くなってしまうのは、サーバーの遅延や凝りすぎたページウィジェットが原因であることが多く、大きな画像のためではない。ユーザーが遅いサイトを嫌うことは相変わらずで、彼らは遠慮なくそれを言ってくる。 Website Response Times by Jakob Nielsen 2010年6月21日 ユーザーはインタラクションデザインのスピードというものに実にうるさいものである。13年前、「求められるスピード」というコラムを書いて、ユーザーが読み込みの遅いウェブページをいかに嫌うかを私は指摘した。その当時は大きな画像が応答時間が遅れる主な理由であり、ガイドラインでは画像のサイズは小さく留めるようにアドバイスしていた。 今日ではほとんどの人がブロードバンド接続を使っている。したがって、ダウンロード時間というのはユーザビリティにはもはや関係ないと思うかもしれない。それは

    Webサイトの応答時間
  • 【ユーザービリティ】Jakob Nielsen博士のAlertbox

    標準規格におけるユーザビリティの定義、ユーザビリティを左右する要素、UI改善のためにはユーザーの思考回路の理解が必要であることを、順を追って説明します。 スマートフォンアプリやWebサービスにおいて、ユーザー側とビジネス側、双方の目的達成には、UIの品質をユーザー視点で評価し、ユーザビリティを向上させることが不可欠です。 一昔前までの新製品開発では、一般的にいかに高いユーティリティ(機能・性能)を持つかに多くの力が注がれてきました。その競争の結果、ユーティリティは非常に高いが、その機能・性能を思うように使えない製品があふれることとなってしまいました。しかし今は、ユーティリティの高さだけでなく、高いユーザビリティを持つ製品が求められるような時代になっています。 ここでは、標準規格におけるユーザビリティの定義、ユーザビリティを左右する要素、UI改善のためにはユーザーの思考回路の理解が必要である

    【ユーザービリティ】Jakob Nielsen博士のAlertbox
  • モバイルサイト vs. フルサイト

    モバイルの良質なユーザーエクスペリエンス(UX)に必要なデザインは、デスクトップユーザーを満足させるために必要なものとは異なる。2種類のデザインをして、サイトを2個にし、相互リンクすることによって、すべてはうまくいく。 Mobile Site vs. Full Site by Jakob Nielsen on April 10, 2012 日語版2012年5月8日公開 数百のサイトについてのユーザビリティテストから判断すると、モバイルに最適化したウェブサイト向けの主なガイドラインは明らかである: 余裕があれば、モバイルに最適化したサイト(あるいはモバイルサイト)を別個に構築しよう。モバイルデバイスを利用してサイトにアクセスするとき、ユーザビリティの測定結果はフルサイトのものよりもモバイルサイトのほうがずっと高い。 モバイルのアプリならさらにいいだろう、少なくとも現時点では。 モバイルのユ

    モバイルサイト vs. フルサイト
  • 入力機器としてのマウス vs. 指

    現在、人気のユーザーインタフェース向けの主な入力機器はマウスと指である。両者の違いについて、評価要素ごとに、どちらがより優れているポインティングデバイスであるか見てみよう。 Mouse vs. Fingers as Input Device by Jakob Nielsen on April 10, 2012 日語版2012年5月8日公開 (2012年4月のJakob Nielsenの「モバイルサイト vs. フルサイト」に関するコラムへの補足記事) デスクトップコンピューター(とラップトップ)では入力にマウスが主に使われ、モバイル機器とタブレットでは入力に人の指が主に使われる。 そう、大きなコンピューターにはトラックボールがあることもあるし、ラップトップユーザーは入力にトラックパッドを使うことも多い。そして、モバイル機器にはスタイラス(タッチペン)が付いているものさえ、いくつかある。し

    入力機器としてのマウス vs. 指
  • 「同期」がどうして流行っているのか

    一見敷居が低そうに見える「同期」という操作。しかし、これが実はわかりにくい。PCとプレーヤでそれぞれ操作したときに、どっちからどっちに何がコピーされるのか。そしてiTunesの場合、ライブラリというのはパソコンのどこにあるのか、という点だ。 黒須教授 2012年1月31日 iTunesを利用したiPodやiPadiPhoneへの同期という操作は、android携帯や音楽プレーヤなどでも広く使われている。しかし、この同期という概念は、従来のパソコンで一般的だったコピー操作に比較して、当に分かりやすくて使いやすいものといえるだろうか。ちなみに、「同期」と「わからない」でネット検索(Google)すると4,640,000件もでてくる。結構、困っている人は多いのではないかと思う。 提供しているメーカーの側では、パソコンと端末を「自動的に同期してあげる」のだから、ユーザは深く考える必要もなくユー

    「同期」がどうして流行っているのか
  • 長期的ユーザビリティ

    連載再開にあたって 事情により、半年ほど連載を休止してしまい、大変ご迷惑をおかけ致しました。参加していた大型プロジェクトが二件終了することになったことを含めて、年度末、年度当初の業務が多忙すぎたため、まことに勝手ながら連載をお休みさせていただきました。 この間、ユーザビリティに関しては色々な動きがありました。NPO法人、人間中心設計機構の活動開始はその中でも一番大きな話題でしょう。その他、ISO20282やCIFなどISO規格に関する動きもありました。また、新たにいろいろとユーザビリティの考え方を新しい分野に適用していこうという動きがあり、新しい考え方も提示されるようになってきました。 これらの動きについて、これからまた定期的に掲載させていただきます。 稿については、実にいろいろな方にお読み頂いていることを知り、大変ありがたく思うと同時に、その責任も感じております。ユーザビリティや人間中

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  • iPadのユーザビリティ: この1年

    iPadアプリは大幅に改善された。しかし、スワイプの曖昧さやナビゲーションの過負荷のような、新たなユーザビリティ上の問題が浮かび上がってきた。 iPad Usability: Year One by Jakob Nielsen on May 23, 2011 日語版2011年6月1日公開 iPadアプリについての最初のユーザビリティ調査の後、1年で、iPadのユーザーインタフェースから明らかに奇抜さが減ってきているのは良いことである。昨年の我々の提案のいくつかがうまく取り入れられているのはさらにすばらしい。その中で、アプリに関して採用されたものは以下の通りである: Back(:戻る)ボタン 検索の利用の拡大 ホームページ トップページのヘッドラインにタッチすることによる、記事へのダイレクトアクセス それでも、今年のテスト中にも、ユーザーが誤って何かにタッチしてしまったり、出発地点への戻り

    iPadのユーザビリティ: この1年
  • もっとネガティブな経験に注目を

    UX来、長期間のユーザの経験を重視する活動だった筈だ。質的な問題点を確認し、それをどのようにして無くして行くかという努力を忘れてはならない。 黒須教授 2011年5月27日 Nielsenのsmall usabilityの考え方は、ISO 9241-11のbig usabilityの考え方よりも狭いものだった。そして、機能や性能というポジティブな側面に対する検討はユーザビリティの範囲から除外され、ユーティリティとされていた。その意味で、ユーザビリティという概念を前向きに、そしてポジティブにとらえるためにISO 9241-11は有効性があったといえる。 ただ、だからといってsmall usabilityはもう古い、いまさら重視する必要がない、と言うわけではない。単純に、もっとポジティブな側面に注力しよう、ということにもならない。問題があるなら、それはつぶさねばならない。改良しなければな

    もっとネガティブな経験に注目を
  • HCI研究におけるユーザビリティの立ち位置

    ヒューマンインタフェースに関連した技術系と人間系のキーパーソンが集まって、連絡会のような組織を国内に作ろうという動きがある。この組織化がうまく動くようになれば、日におけるHI研究はもっと進展するに違いない。 黒須教授 2011年4月12日 前回報告したACM SIGCHI in Asia workshopに参加して、改めて感じたことのひとつに、HCI研究における人間サイドの研究と技術サイドの研究の距離感があった。現在、ユーザビリティやユーザエクスペリエンス、Webデザイン、アクセシビリティなど、人間に関するインタフェース研究と、バーチャルリアリティ、オーグメンテッドリアリティ、実世界指向、インタフェース視覚化、アウェアネス、タンジブルインタフェースなど、技術に関するインタフェース研究とは、私の目には、同じインタフェース研究領域といっても相互にかなり距離がある状況のように思える。 学会にお

    HCI研究におけるユーザビリティの立ち位置
  • エスノブームの適切な定着を - 2 邪心と虚心

    エスノの流行について危惧していることは幾つかある。ひとつは万能幻想、もうひとつは支援幻想、さらに簡単幻想といったところだ。 黒須教授 2011年2月10日 前記事はこちら(エスノブームの適切な定着を – 1 基概念について) エスノの流行について危惧していることは幾つかある。ひとつは万能幻想、もうひとつは支援幻想、さらに簡単幻想といったところだ。 万能幻想は、これまでのアプローチによって分からなかったことが快刀乱麻のごとく、エスノのアプローチによって明らかにされるだろうという過剰な期待のことだ。たしかに、これまでのアプローチで明らかにならなかった側面を見せてはくれる。しかし、他のアプローチにはやはりそれなりの利点があり、エスノはそれとは違った角度から対象に切り込み、結果的にそれを補強するものであり、それだけでしかない。過度な期待は過剰な失望につながり、結果的にエスノのアプローチへの不当な

    エスノブームの適切な定着を - 2 邪心と虚心
  • 黒須教授のUser Engineering Lecture 成熟度の水準に対応した人間中心設計の進め方

    先日のヒューマンインタフェース学会で、このタイトルの講習会を開催したところ、多数の参加者を得ることができ、また熱心な質疑応答があった。やはり日におけるユーザビリティ活動は、第一段階の立ち上げ期を経て、第二段階に入ったのだ、と実感させられた。そこで、その時の発表内容の概要をここで紹介することにする。 なお、当日の講演は、 人間中心設計の水準とドメイン特有、および業界構造に適合したアプローチのあり方 黒須 正明(独立行政法人メディア教育開発センター) 成熟度に関する考え方 堀部 保弘(三菱総合研究所) 水準に対応した取り組み方について 鱗原 晴彦(U’eyes Design) ドメインに対応した取り組み方について 小川 俊二(カイデザイン) だった。ここでは私の講演内容を紹介する。 まず、こういうテーマの講習会を開催するに至った経緯を説明した。10年前は皆同じだった、という見出しで、ISO1

    黒須教授のUser Engineering Lecture 成熟度の水準に対応した人間中心設計の進め方
  • ユーザビリティコラム:Jakob Nielsen博士のAlertbox

    システム状態の可視性(ユーザビリティヒューリスティックNo.1) 7月3日 現在の状態を伝えることで、ユーザーはそのシステムをコントロールできていると感じ、目的達成のための適切な行動がとれるようになり、最終的にはそのブランドを信頼するようになる。 このコラムについてUIデザイン・ユーザビリティ・UXデザインについて、その道の第一人者・ヤコブ・ニールセン博士(略歴)ら米Nielsen Norman Groupのメンバーが実例を交えて洞察するコラム『Alertbox』。その日語訳を許可を得て公開しています。

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