のりのきいたワイシャツにピカピカの革靴、そして、靴擦れだろうか、少し履き慣れない様子で歩く若者たち。ちょっと大きめのトートバッグに、明るめ清楚メイクの女性など、この時期はいかにも「新生活を始めました」という人たちを街中や電車内で見ることができる。 春は、まず別れがあり、そして新たな出会いが待つ。そう約束されていたはずだった。しかし、5年前の3月11日、卒業シーズン真っただ中での予期された別れだけでなく、予期せぬ別れを連れてきたのが東日本大震災だ。 「看護師の専門学校への入学が決まっていて、入学金もすでに支払っていました。でも、あの日から父が帰ってきません。家がなくなってしまい、働き手の父も亡くした。あの時から、機能はすべてストップ。体育館に身を寄せる中で、私1人が地元を離れて学校に通うなんてことはできませんでした」 そう語る日向さん(仮名)は、学校に1日も通わず、地元で残された家族と
「大がかりなボランティアをやろうなんて思っていません。全国の関係者からいろんな物資が届き、それを近所の困っている人や知人に配っている。当たり前のことをしているだけですよ」 そう語るのは、山口組から分裂した「神戸山口組」直参で若中(わかなか)の清崎達也四代目大門会会長(46歳)だ。大門会は熊本市中心部に事務所があり被災した。清崎会長の自宅も被害に遭ったうえ、自宅が倒壊して帰ることができない組員もいるという。 だが、その組事務所前と清崎会長の自宅前で、さまざまな支援物資を配布していた。仕分けをする組員が語る。 「震度7の地震があった4月14日の翌日に急遽、会長が神戸から熊本に戻りました。2回めの地震後には、全国の組から心配する声が相次いだんです」 各地から届けられる物資は多岐に及ぶ。水はもちろん缶詰、カップ麺、缶コーヒー、ジュース、おむつ、ミルク、衣類……。「その組織力はあらためてすご
ネット業界を代表する成長株のクックパッド。レシピサイト最大手の同社で起きた経営方針をめぐる騒動は、まだ収束していなかった。 クックパッドは3月24日の株主総会後、ここ数年の業績を牽引してきた穐田誉輝(あきた・よしてる)社長の退任を発表した。創業者の佐野陽光氏と穐田氏は昨年秋以降、経営方針をめぐり対立。筆頭株主(約44%を保有)の佐野氏は、1月に自身を除く全取締役の刷新を求める株主提案の実施を表明した。 その後、今年2月にクックパッドは佐野氏の提案を一部取り入れた取締役選任案で合意したと発表。一応の和解があったと見られており、穐田氏が社長を当面続投するとの見方が根強かった。 ■ 穐田社長の退任は「寝耳に水」だった ところが、新社長に就いたのはコンサルティング会社マッキンゼー出身の岩田林平氏。翌25日、穐田氏の退任と岩田氏の就任は株式市場に衝撃を持って受け止められ、クックパッドの株価は
2016年1月10日ジャーナリスト竹田圭吾氏が51歳の若さで亡くなった。竹田さんは2001年から2010年まで『ニューズウィーク日本版』編集長を務め、近年ではテレビ番組のコメンテーターとしても活躍した。竹田さんの妻・裕子さんが「新潮45 3月号」に手記を発表し、竹田さん最期の日々を綴ったその感動的な内容が話題となっている。 手記は竹田さんが最後の入院をした1月5日から始まる。この日竹田さんは朝から事務所でなんとか仕事をしようと机に向かっていたという。娘さんの作ったすりおろしりんごを食べた後、裕子さんは竹田さんの異変に気付いた。以下《 》内は「新潮45 3月号」より抜粋。 《食後に水を飲もうとしてちょっとむせた。その後も何回か水分を摂ったけれど、今までと違う。水分すらうまく飲み込めない? 不安になり病院に行こうと言ってみるけど、本人からはいとも簡単に「いやだ」と言われてしまった。夜になり、
時間をお金で買うという考え方がある。 よく言われるのは、タクシー移動して電話やパソコン作業などの時間を捻出するとか、必ずしも自分がしなくてもよい作業を外注するなどの方法だ。スキマ時間に仕事するためにスマホやモバイルPCを買うのも、時間への投資と言えるだろう。 この手法だが、自分の生産性、端的に言うと時給が高いほど、応用範囲は広くなる。世界トップレベルのビジネスマンならプライベートジェットを買っても効果があるが、庶民はビジネスクラスやグリーン車でも向上した生産性がコストを上回るかあやしい。 正直、ライターの原稿料などタカが知れているので、タクシーでも赤字になる可能性が高い。とはいえ、仕事が詰まってきて時間が足りなくなってくると、赤字になっても時間をお金で買いたいという気持ちになる。あと、文豪のように旅館に缶詰めで原稿書きもいずれはやってみたい。 庶民レベルで効果があるのは、時間を買う
「意識高い系」。もとは「自己研鑚に勤しむ人」を指すはずが、いつしか「大言壮語の割には実績が伴わない人」を揶揄するスラングとして定着した昨今、いい年したオヤジの中にも、この「意識高い系」は多い。すべてはモテたいがため!? 女性には「下心ミエミエ」の竜頭蛇尾なオヤジたちの目撃証言を集めた! ◆SNSに妙な長文をアップして悦に入る 【証言者/望月明美さん(仮名・28歳)】 エステティシャン。職業柄、「俺も施術してよ。プライベートで」などのセクハラを受けること多数 ●リクルート系営業職(40歳)…「仲間に感謝」「セグメント」「ビジョン」などの言葉を多用 「知り合いの慶應OBオヤジは、会話の半分は友達と自分の経歴自慢」と話す明美さん。立ち食い焼き肉に誘われて行くと「“トレードオフマネジメントも最近ダメになってきた”から入り、ビールの市場でなぜキリンが勝ったかなどという話を連発」。しまいには
この関係者が続ける。 「紀子さまが折に触れて口にされるのが、“皇室に新しい風を”という言葉。具体的には、度重なる窮地を乗り越え、目下高い支持率を誇る英王室を参考に、『皇室の方から国民に近づいていく開かれた姿』を模索されているのです。そういったことをふまえて、佳子さまが、“なのに、どうして私のコーディネートは許されないの”と、紀子さまを詰(なじ)られる場面もあったといいます」 これを受ける皇室担当記者は、 「紀子妃は世間のさまざまな評判に気を配られ、宮家も皇族としてふさわしい振る舞いをすべきだという気持ちがお強いようです。今回の口論も、そうした感情の表れなのかもしれません」 とした上で、こう言葉を継ぐ。 「さらに、“まだ8歳の悠仁親王を将来の天皇陛下として、しっかり育て上げなければ”という自覚を殿下以上にお持ちなのです。過去、子育てを含む家庭内の一切合財を紀子妃が取り仕切られてきま
エクセルは、ちょっとした工夫で作業スピードが上がります。さて、みなさん、エクセル計算を「=」から始めていませんか? 「=」で始めている方、必見です! 『ビジネスエリートの「これはすごい! 」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術』の著者・熊野整氏による連載第4回。 【詳細画像または表】 ● 作業スピードのちょっとした違いに 徹底的にこだわる 拙著『ビジネスエリートの「これはすごい! 」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術』では、見やすいエクセル、ミスのないエクセル、というテーマに加えて、「速いエクセル」というテーマもあります。速いエクセルとは、ショートカットキーの使い方がメインですが、キーボードのちょっとした使い方も紹介しています。 外資系の投資銀行はエクセルの計算が本当に速い。少数精鋭で1人が3人分の仕事をこなすため、何においてもスピードが要求されるからです。また、エクセル
Windows10最新機能が続々公開、10は7以降のOSへ無料提供予定 週アスPLUS 1月22日(木)3時45分配信 米マイクロソフトは1月21日(日本時間)、メディア向けWindows 10関連発表会にて、Windows7、8.1、Windows Phone 8.1ユーザー向けに初年度に限り、無償でWindows10をアップグレード提供すると発表した。Windows10はスマートフォン、PC、タブレットなどすべてのデバイス間で動作し、自動的に同期されるOSとして進化する。 関連写真リンク スタートメニューはWindows7以前のような小さなものから、フルスクリーンまで拡大が可能だ。アクションセンターのUIも変わり、スマホの通知センターのように、より見やすいカタチにカスタマイズされた。WiFiやVPNの切り替えもボタン表示で確認できる。設定メニューもアイコンがシンプルなものに変更される。
“廃墟モール”として話題となり、一躍知られるところとなった滋賀県守山市の商業施設「ピエリ守山」が2014年12月17日、ついにリニューアルオープンする。 “廃墟モール”として話題となり、一躍名前が知られるところとなった滋賀県守山市の商業施設「ピエリ守山」が2014年12月17日、ついにリニューアルオープンする。 【詳細画像または表】 今回のリニューアルでは、「H&M」「ZARA」など外資系ファストファッションブランドの集積を目玉とし、琵琶湖湖畔という立地条件を活かしたアウトドアの体験型施設もお目見えする。テナントを一新し、新たな戦略で競合店に一矢報いる構えだ。 地元民や業界関係者からは「改装してもまた失敗するのでは」という厳しい声さえ聞こえてくる。交通アクセスが悪く、不利な立地環境や他店との競合状況が依然変わっていないこと、商業施設としてマイナスイメージが浸透してしまったからだ。 し
スーパー戦隊シリーズで人気の俳優・竜星涼(21才・りゅうせいりょう)と今野鮎莉(17才・こんのあゆり)とのデートをキャッチした。 昨年2月から今年2月まで放送されたスーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』(テレビ朝日系)でレッド役を務めた竜星涼。183cmの長身に、激しいアクションシーンで鍛えた肉体美は惚れ惚れするほどで、女性ファンも多い。 5月下旬のとある夜。東京郊外の駅で竜星を待っていたのは、透け感のある白いトップスに紺色のミニスカートをはいた女性。竜星の姿を見つけ、口元を覆っていた大きめのマスクを外したその女性は、『キョウリュウジャー』にピンク役として出演していた今野だった。 「ふたりは収録中からすごく仲がいい様子でした。共演者や他のスタッフを交えず、ふたりっきりで食事に行ったりもしていたようです」(番組関係者) 放送が終わり、現場で顔を合わせることはなくなったが、
もし小保方晴子さんから、「私これからどうすればいいの? 」と人生相談されたら、どう答えるか。/山崎 元 現代ビジネス 3月19日(水)8時5分配信 「小保方論文」取り下げを謝罪するノーベル賞受賞の野依良治・理化学研究所理事長ら photo gettyimages 夢の万能細胞「STAP細胞」を巡って、「世紀の大発見」のプロジェクトリーダーにして「リケジョの星」だった小保方晴子氏が、窮地に立っている。 はなはだ遺憾な事ながら、事実関係の全貌がまだ明らかにされていないが、今のところ、(1)「ネイチャー」に掲載されたSTAP細胞の論文に不備と不審な点が複数あり、論文の主著者である小保方氏と彼女の所属組織で論文の共著者を複数抱える理化学研究所は論文の取り下げの意向を発表しており、加えて、(2)小保方氏は、本事件を切っ掛けに調べられて不備が見つかった博士論文についても早稲田大学に対して取り下げを申
『さらば雑司ヶ谷』や『民宿雪国』などの小説で知られる作家・樋口毅宏氏が書いた『タモリ論』(新潮新書)が話題だ。発売1週間で6万部を超えるベストセラーとなっている。 樋口氏は本書でタモリを<絶望大王>と呼ぶ。そして、タモリの凄さを他の芸人と比較してこう評する。 <(ビート)たけしやダウンタウン松本が時に懐から刃物をチラつかせて、誰からも恐れられる「自らをコントロールできる狂人」だとしたら、タモリは一見その強さや凄さが伝わりにくい、まるで武道の達人> はたして「タモリ」とは何なのか。以下、樋口氏が語る。 * * * 近年、久しぶりにタモリの「達人ぶり」が再認識されたのが、2008年、タモリを世に出した恩人、漫画家・赤塚不二夫の告別式で読み上げた弔辞でした。 「私も、あなたの数多くの作品のひとつです」といった名言の数々は、それ自体、多くの感動を呼びましたが、「実はタモリが読み上げてい
12月16日の衆議院選挙投票日。テレビ東京の開票特番「池上彰の総選挙ライブ」を担当しました。 放送中から思わぬ反響をいただき、テレビ東京にはいまも再放送やDVDの発売を求める声が寄せられているそうです。 テレビ東京の人たちはもちろんのこと、外部スタッフが総力を挙げて制作・放送したものですから、当然の評価とはいえ、その一翼を担った私も嬉しく思います。 いつも「いい質問ですね」が口癖の私としては、視聴者に「いい質問ですね」と言ってもらえる内容を目指したからです。 ただ、党首や候補者への私のインタビューは、ジャーナリストとして当然のことをしたまでで、これに関する評価は面映ゆいものがあります。 というのも、たとえばアメリカのテレビの政治番組なら、政治家に対しての容赦ない切り込み、突っ込みは当然のことだからです。 日本なら「失礼な質問」に当たるようなことでも、平然として質問をしますし、質
2012年6月6日,金星が太陽の前を通過する「金星の太陽面通過」の全過程が,日本全国でみられる。今世紀では今回が最後の機会だ。ぜひ観察してみてほしい。【執筆:渡部潤一 国立天文台副台長】 2012年は天文現象「金」の年。金環日食につづいておきるのが,6月6日の「金星の太陽面通過」である。日食は太陽,月,地球と並んだときにおきるが,こちらは太陽,金星,地球と並ぶものだ。 金星や水星は「内惑星」,つまり地球よりも内側を公転している惑星だ。したがって,タイミングによっては,地球から見て太陽と重なり,その表面にシルエットとなって動いていくのが観察できる。これが「太陽面通過」,あるいは「日面経過」とよぶ現象である。 水星の太陽面通過は,天体望遠鏡を用いないと観察できない。だが金星は,太陽の30分の1ほどの大きさがある。金環日食の観察で用いた日食グラスを使うと,太陽面にぽつんと,真っ黒なほくろの
2月18日の冠動脈バイパス手術後から、天皇陛下はリハビリに励まれている。そのサポートをする献身の日々のなか、美智子さまが最近始められたのが”介護の勉強”。それもパソコンを利用してのものだという。美智子さまの長年の知人は語る。 「私は親族の介護を日記風に、フェイスブックに書き込んでいたのですが、それを美智子さまがご覧になっていると伺って、大変恐縮しました。美智子さまからは、”とても面白うございました”というご感想もいただきました」 美智子さまは、自らパソコンを駆使され、この知人以外のファイスブックやブログに掲載されている介護体験談もお読みになっているという。このエピソードについて皇室ジャーナリストの松崎敏弥さんはこう話す。 「昨年、天皇陛下が東大病院入院中に、皇太子さまが代読される式典のお言葉を、パソコンで作成されていたことが報じられ、話題になりました。美智子さまも、頻繁にお子さま方に
住宅リフォームのオクタ(さいたま市、山本拓己社長)は、社員の就業中の仮眠を認める「パワー・ナップ制度」を3月下旬から導入した。 経営陣の提案による同制度に、社員は「居心地の良さを感じる」と歓迎ムードだ。 パワー・ナップ (power-nap)とは、ごく短時間の仮眠を指す。単位時間当たり最大の効果を狙う米国発祥の睡眠法である。同社は、新たな制度を当初「シエスタ制度」と名付けたが、比較的長時間の休憩を指すシエスタよりも適した「パワー・ナップ」に改称した。 同制度では、社員に1日に1回、15〜20分の短い仮眠を認めている。事前申請は不要。眠くなったタイミングで、各自が自主的に眠りに入る。 デスクに枕を置いて寝る、言葉や表示で伝えるなど、仮眠中であることが分かるようにすれば、周囲が電話を回さないなど配慮する。 建築業界では、職人が昼食後に少し昼寝をして、午後の仕事への集中力や安全性を高め
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