総合結果だけ見ても、3種の「静的審査」(事前のレポートから実車を前にしての発表と質疑応答まで)と5種の「動的審査」(実際に走行して性能を競う)で獲得した得点の総計が、1位857.12点、2位854.15点と、わずか3点弱の僅差である。 しかも、最終競技となる「エンデュランス」(1キロメートルほどのコースをドライバー交替をはさんで20周、全開で走行して、そのタイムと燃費を競う)の前までは、暫定首位に立っていた大阪大学とそれを追う京都大学の差は31.43点あった。それを最後の競技で一気に逆転したのである。 この「エンデュランス」、つまり1周1キロメートルほどの曲がりくねったコースを20周連続して全力走行、しかも10周走行したところでドライバーの交替が義務づけられているという種目は、学生フォーミュラの競技のハイライトであり、チームにとっては1年間の活動の総仕上げでもある。 「リベンジ」に臨んだ京