RoHS指令をキッカケに,一気に進んだはんだのPbフリー化。長年使われてきた従来のSn-Pb共晶はんだ(Sn-37Pb)から,Sn-3Ag-0.5Cuといった組成のはんだに切り替わった。組成が変われば,材料価格にも違いが出る。 高価なAgを使うSn-3Ag-0.5CuなどのPbフリーはんだの価格は,従来のSn-Pb共晶はんだに比べて高くなる。しかも,ここ数年のAgの価格高騰によって,ますますその価格差が広がっている。最近の金属相場を基にした手元の単純計算では,Sn-37Pbの材料価格が約1300円であるのに対し,Sn-3Ag-0.5Cuの材料価格は約3400円にも及ぶ。 こうした状況では,はんだをできるだけムダにしないような工夫が,コストダウンに大きく結び付いてくる。その工夫の一つが,はんだのリサイクルである。リコーマイクロエレクトロニクスは,鳥取環境大学と共同で,これまで廃棄対象だったは
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