国際特許を扱う事務所(本部・大阪市中央区)でテレビ電話会議の席上、元男性所員(49)を中傷したなどとして、大阪府警東署が、名誉棄損容疑で所長(65)を、同容疑と偽計業務妨害容疑で上司(29)を書類送検したことが11日、分かった。 同事務所は大阪、東京、福岡に拠点があり、ノーベル賞受賞者や各国政府、優良企業などを顧客に持つ国内最大手の特許事務所のひとつ。バイオテクノロジー(生物工学)やIT分野の案件を得意としている。 調べでは、所長は昨年5月11日、不特定多数の所員が視聴していたテレビ電話会議で、当時特許に関する英文書類の翻訳を担当していた元所員に対し、「文科系の出身者にバイオの翻訳などできるわけがない。君の質の低い翻訳のために優秀な人材に多大な時間を取らせたらかわいそうだ」などと暴言を吐き、名誉を傷つけた疑い。 上司は昨年5月ごろ、元所員が提出した翻訳書類を放置して売り上げを激減させ、「翻