平沢屏山「アイヌ風俗十二ヶ月屏風」(7月~12月) 紙本着色 6曲半双(函館市指定有形文化財、市立函館博物館) 7月:鱒漁図(テㇱ漁図) 8月:サケ漁図 9月:マレㇰ漁図 10月:出猟図 11月:神祈図 12月:熊送図 「わたしの偏愛美術手帳」では、各地の美術館の学芸員さんたちに、とびきり好きな「推し」の日本美術をうかがいます。美術館の楽しみ方といった、興味深いお話が盛りだくさん。このシリーズを通じて、ぜひ日本美術の面白さを再発見してください! 今回お話をうかがったのは、国立アイヌ民族博物館(北海道白老町しらおいちょう)の霜村紀子・資料情報室長です。紹介してくださるのは、平沢屏山ひらさわびょうざん「アイヌ風俗十二ヶ月屏風びょうぶ」(市立函館博物館)。アイヌ文化を伝える貴重な絵画史料を読み解く楽しさを、アイヌ絵を見る際の心得とともに教えていただきました。 ―「アイヌ風俗十二ヶ月屏風(7月~1