中国、TPP参加視野=自由貿易区で地ならし 【北京時事】中国が将来的な環太平洋連携協定(TPP)参加は避けて通れないとの認識を強めている。世界第2の経済大国なのに「部外者」扱いされることへの焦りを募らせており、厳しい日米協議も参考にしながら、いずれはTPPの高いハードルをクリアするとの決意を固めつつあるようだ。 商務省の王受文次官補は9日、海南島での「ボアオ・アジアフォーラム」年次総会で、「中国はTPPの発展に注目しており、TPP参加にオープンなスタンスだ」と説明。参加を視野に入れていることを示唆した。翌日には李克強首相が基調講演し、TPPは、アジアを中心とした広域の自由貿易協定(FTA)となる「域内包括的経済連携(RCEP)」と共存できると語った。 しかし、数年程度で一気に市場を対外開放すれば、脆弱(ぜいじゃく)な国内産業が致命的な打撃を受けるのは必至。「TPPに参加するとなると、影