デジタルな情報は素早く、できるだけ簡単に手に入れたい。企業HPなどでトッブにダラダラとイメージムービーなど流しているものもあるが、そんなの邪魔なだけで、さっさとスキップしてしまうのは私だけじゃないと思う。 電子書籍が今後どんな展開を見せるのか、あるいは停滞したままなのかわからないが、ブックデザインを生業としてきたものの一人として感じるのは、電子書籍は本というよりデジタル情報メディアの一つのかたち、それもどうにも古くさい形式のように感じられる。1990年代の初期のApple Macintoshに標準装備されていたハイパーテキスト、マルチメディアオーサリングツールの『ハイパーカード』で作ることのできた『スタック』の能力と機能とさして違わない。私は1990年にはこれで実験的な電子書籍を実際に作っていたから、そんな印象が特に強い。 そのときの感触もそうだったが、デジタルメディアには装飾的なイメージ
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