生存時間分析(survival analysis)は、イベント(event)が起きるまでの時間とイベントとの間の関係に焦点を当てる分析方法である。生存時間分析は、工学分野においては機械システムや製品の故障などを、医学分野においては疾患の病気の再発や死亡などを対象とした研究分野である。このような故障、破壊、倒産、再発、死亡などのイベントの生起のことを広義で死亡と呼ぶことにする。 (2)打ち切り 生存時間に関する試験・観察を行うとき、治療の中止、もしくは転院、試験・観察の途中で脱落する場合がある。また研究の終了時点では死亡に関するデータが入手できないことが起り得る。このようなことを打ち切りが生じた(censoring)と言う。打ち切りは、左側打ち切り、右側打ち切りなどに分類する場合があるが、ここでは研究を終了するまでイベントが観測できなかったケースを打ち切りと呼ぶことにする。 Rの生存時間分