記者の質問に答える国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子裁判官=2023年7月27日、東京都港区 ロシアのウクライナ侵攻に伴う戦争犯罪を巡り、プーチン大統領に逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子裁判官が、ロシア当局から指名手配されたと報じられました。当日、赤根裁判官は一時帰国中で、以前から交流のある国際刑事法の専門家、フィリップ・オステン慶応大教授と対談していました。プーチン氏を逮捕することは可能なのか、日本がすべきことは何かー。同席取材した記者が内容を詳報します。(時事ドットコム編集部 太田宇律) 【時事コム取材班】 インタビュー記事はこちら➡「訴追の積み重ねが重要」 国際刑事裁判所の赤根智子裁判官―プーチン氏に逮捕状、ロシアが指名手配 ーICCでの仕事について。 (赤根裁判官、以下、赤根氏)私は、いわゆる起訴までを担当する「第2予審部」に所属しています。予審部は、証拠を基にその