小型衛星の打ち上げや、日本のロケット技術の維持・発展のためです。 「H2A」「H2B」よりかなり小さい 日本には、今、2種類のロケットがあります。 大型ロケット「H2A」と、さらにその倍の打ち上げ能力を持つ「H2B」です。どちらも、国と宇宙航空研究開発機構が国費を使って開発しました。H2Aは2007年に三菱重工業に移管され、同社が商用打ち上げ事業を実施しています。H2Bも昨年、三菱重工への移管が決まりました。 一方「イプシロン」は、H2AやH2Bと比べると、かなり小さいロケットです。高度約300キロメートルへの打ち上げ能力は、H2Aの8分の1以下。国と宇宙機構で開発中ですが、いずれ製造を担当しているIHIエアロスペースに移管される予定です。政府と宇宙機構は、同社も三菱重工同様、商用打ち上げ事業に乗り出すことを期待しています。 計算上では割安のはずだが… 大きなロケットがあるのに、小さなロケ