発痛物質ではあるけど、鬱との関係で、セロトニンの機能についてはまだよくわかってないのでは。 〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法: デビッド・D.バーンズ, 山岡 功一, 夏苅 郁子, 小池 梨花, 野村 総一郎, David D. Burns, 佐藤 美奈子, 林 建郎 抗うつ剤が効果を発揮するまでには、通常、数週間以上かかるとされています。その理由を解明しようと、研究が重ねられてきました。これらの薬の抗うつ作用を、ダウンレギュレーションによるものではないか、と考える研究者もいます。当初、抗うつ薬が作用するのは、これらの薬がセロトニン系を強化するからだと提唱されていたのですが、そうではなく、逆にこれら、抗うつ薬が数週間かけて、セロトニン系を弱めることが理由ではないか、という節です。この説は、セロトニン濃度の低下が結局、うつ病を引き起こす原因ではない、と