弁当さんのエントリに反応して半年くらい前に書き放置していたもの。そういえば二流の文学というか - finalventの日記 めぞん一刻については、野田秀樹と高橋留美子―80年代の物語作者: 榎本正樹出版社/メーカー: 彩流社発売日: 1992/09メディア: ?が当時なるほどな、と思った。 手元にないのでうろ覚えなのですが、その批評の一部で記憶にあるのは、「めぞん一刻を五代裕作の成長物語として読むと、物語の終結としては不完全ではないか」というもの(たしか)。 最後の回で、五代と響子は生まれたばかりの娘春香を連れて、時計の止まった一刻館に戻りそこで新婚生活を始める。一刻館にとどまるというのは、五代や響子が一刻館の持ち主である音無家とのつながりを断ち切らないということである(止まった時計というのはそのまま惣一郎を象徴している)。だから二人は一刻館を出て一刻館周辺の人間関係から離れて生活を始める