2006年04月07日03:12 坂口安吾と言えば、「無頼派」。身長180センチ余、戦後混乱期を生きた無頼の文士。身体が丈夫なので、大酒呑んで、ヒロポン打って、催眠薬飲んで、それでもびくともしなくって、書きまくって、むちゃくちゃやって、やっぱり無理が祟って、死んじゃった人。 なのだと思っていた。 なんか違うらしい。 ↓ 「暮らしの手帖(保存判)」所収の坂口安吾「わが工夫せるオジヤ」によると、子供の頃から胃が弱くて、酒を飲んでも飲み過ぎるとすぐ吐いてしまった。だから、自然と適量しか飲まなかったのだそうだ。 殆ど肉類も食べなかったそうだし。なんかイメージと違う。 でもそんなものなのかも。 それでもウィスキーを飲むようになって、胃壁がただれて、胃から黒い血を吐いた。それ以来、オジヤしか食べなくなったのだそうだ。 もっともこの文章は、喀血二ヶ月後に書かれたものだからその後もずっとそうだったのかは分