新訂 福翁自伝 (岩波文庫) by 福沢諭吉 - 基本読書 ここで絶賛していたのだからこちらも紹介せねばなるまいて『学問のすゝめ (岩波文庫)』。といっても今回初めて読んだのだけど。不勉強なり。ただこれを日本語で読めるのは素晴らしい体験であった。日本語ネイティブであることを感謝したくなるような、力ある日本語の文章にただただ感服させられた。 文章から受けるイメージは苛烈の一言であり、言い過ぎもせず言い足りもせず必要なことを必要なだけ書いているシンプルさがある。それでいて人間存在における原理原則を語っていくさまは切れ味が良すぎて、切られたことにも気づかないような鋭さがある。もし読んだことがなければ、最初の9ページだけ読んでもらいたい。そこまでが学問のすゝめにおける初編であり、一冊通していっていることのこれ以上ないほどの要約になっている。他人から強制されたわけでもなく、個人的な欲求にしたがって本
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