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ブックマーク / hon.bunshun.jp (2)

  • 偏愛読書館 戦争を「集める」 『戦争と一人の女』 (坂口安吾 原作/近藤ようこ 漫画)|エッセイ|近藤 ようこ|本の話WEB

    近藤ようこ1957年新潟県生まれ。79年「ガロ」に投稿し漫画家デビュー。作品に『見晴らしガ丘にて』『死者の書』等。岩波書店のサイトで夏目漱石原作『夢十夜』を連載中。 四年前に『戦争と一人の女』というを出した。坂口安吾の『戦争と一人の女』『続戦争と一人の女』『私は海をだきしめていたい』という三つの短篇を、私なりに組み合わせて一つの話に漫画化したものだった。 日は負けると信じている男女、国策映画の脚を依頼されている野村と女郎あがりの女(名は与えられていない)が、どうせ戦争で滅茶々々になるなら、今から滅茶々々になろうといって刹那的な同棲生活をしている話だ。 昭和二十一年に発表された『戦争と一人の女』はGHQの事前検閲で多くの重要な部分を削除された。たとえば「空襲国家の女であった。女が野村を愛すのは、野村の中のものではなく、空襲の中にその愛情の正体があるのを、女だけが知らないだけだ。」「野村

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    sphynx
    sphynx 2016/12/17
  • 邪教の魔方陣 『占領都市 TOKYO YEAR ZEROII』 (デイヴィッド・ピース 著 酒井武志 訳) | 書評 - 文藝春秋BOOKS

    文: 千街 晶之 (文芸評論家) 『占領都市 TOKYO YEAR ZEROII』 (デイヴィッド・ピース 著 酒井武志 訳) デイヴィッド・ピース。この作家は、いつのまにこんなに禍々(まがまが)しい存在になっていたのか。 デビュー作『1974 ジョーカー』が紹介されてからしばらくは、ピースというとジェイムズ・エルロイのエピゴーネンというイメージで捉えられることもあった。だがいつしか、ピースはこの作家にしか書けない、独特の狂気と鬼気を振りまく小説を発表するようになっていた。たぶん、ハードボイルドやノワールといった観点からだけでは、この作家の質は見通せないのだろう。 現在日在住のピースは、2007年から『TOKYO YEAR ZERO』を第1作とする「東京3部作」を発表しはじめた。戦後の東京で実際に起こった犯罪と、その背後で渦巻く謀略を描く連作だ。このたび刊行される第2作『占領都市 TO

    邪教の魔方陣 『占領都市 TOKYO YEAR ZEROII』 (デイヴィッド・ピース 著 酒井武志 訳) | 書評 - 文藝春秋BOOKS
    sphynx
    sphynx 2012/09/28
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