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ブックマーク / remote.seesaa.net (15)

  • 子供たちは何を学ぶべきか

    カナダにいたときも、ここNZでも、娘たちは平日は現地校に通い、土曜日に補習校に通っているので、国による学習内容の違いについて、いつも興味深く見ている。 補習校では日の教科書を使っている。普段は市販の日の教材も使って勉強している。 日の教科書は私が子供のころに比べてカラフルになっていて楽しく学べるような工夫がされているのは分かるが、内容については基的には昔と大差ないようだ。 そこで日の教材には、どうしても疑問に思ってしまうことがある。 例えば、今娘が勉強している地図記号などそうだ。 http://www.schoolicons.com/ 学校で習って以来ほとんど使ったことがないのだが、これを現代において覚える意味がよく分からない。いっそGoogleMapの使い方を覚えたほうが意味がある気がするのだが、どうなのだろうか。 振り返ってみると、古文とか漢文とかもはなはだ疑問である。中身が

    子供たちは何を学ぶべきか
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    sphynx 2010/07/11
  • 人材の流動化か囲い込みか

    最近、日のSI企業と仕事をする機会あった。 久々に衝撃的な体験だった。 とあるシステム案件の下請け的開発依頼だったのだが、 1.アーキテクチャがおかしい ビジネス系の人が直接実装担当のエンジニアに指示を出している。丸投げである。よってアーキテクチャが根的におかしいのだが修正できない。 アーキテクト不在。 2.ドキュメントが無茶苦茶 基なぜかエクセルで書いている。読みにくいことこの上ない。さらにバージョン管理が無茶苦茶である。ほとんど読んでも意味の無い古いドキュメントだらけで解読が非常に難しい。アプリのバージョン、開発環境などもドキュメント毎に違っている。ビルドするとドキュメントが自動生成されるなんてことは一切ない。 ドキュメント担当不在。 3.プロダクトのソース管理が無茶苦茶 ソース管理ソフトはつかっているものの、理解不能なブランチに分かれていて同等製品が複数派生している。修正に手間

    人材の流動化か囲い込みか
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    sphynx 2010/04/24
  • ベーシックインカムとビジネスのしやすさ

    NZに来るまでほとんど意識したことがなかったのだが、NZには手厚い手当が各種あるようだ。 市民権か永住権を得て二年以上たつと失業した場合に失業手当てが出る。驚いたのはそれが無期限ということだ。物価上昇に応じて毎年増額されているし。 さらに子供手当てや住宅補助も充実している。基的な医療費もかからない。 10年以上住んでいるだけで65歳以上は年金もでるらしい。 私のように子供二人の夫婦だと、家賃補助なしでも月2000ドルちょっとになる。余裕のある生活とは行かないが、持ち家の知り合いが普通に暮らして一家族で月3000ドルぐらいの支出といっていたから、切り詰めれば、まあ何とかやっていけるように出来ている。 最低賃金が時給12.75ドルだからフルタイムで一月2000ドルちょっと。 最低賃金で働いているのってどうなの?ということになってしまう。 面白いのは手当ては税金から出ており、日や北米のように

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    sphynx 2010/03/09
  • オタワ人のファッション感覚

    オタワの人たちは基的にファッションにはあまり拘らないようだ。 それも実感としてわかってきた。 冬は寒いので、着込めるだけ着込むので、おしゃれとかいってられない。 夏はその反動でか、オフィスでも半パンの草履とかでくるし。さすがにシリコンバレーでもこれは見たことが無かった。 同じバス停で乗る若い女性がいる。気さくに話が出来て楽しい感じの人だ。シャネルのバッグを持っているブロンドの美人タイプ。 「へー、こういう人もいるのか」 と思っていたのだが、見かけて以来半年以上、ずーっと同じバッグであった。毎日している髪留めも塗装が剥がれているし。 同じくバスでコートの背中の一部が破れている初老の女性がいた。 「ああ、今日は破れているのを気付かなかったのかな。」 とか思っていたが、結局冬中そのコートを着ていた。 女性もそんな感じなので、男性はさらにどうでもいい感じである。(含む自分) シリコンバレーでもあ

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  • カナダ人にも辛い日本の労働環境

    に出張しているカナダ人の同僚とチャットしていたときのことだ。 同僚「それにしても、お前はよくこんな環境で仕事していたな。」 彼は日の顧客とのミーティングや開発作業を夜遅くまでこなし、疲れきっていた。顧客からのひどいプレッシャーのなかで長時間の作業を強いられている状況だ。 私「すごい大変だろう?日じゃそれが普通なんだよ。10年以上私もそんな感じでやってきたからな」 同僚「俺なんて、一日でも、もうだめだよ。頭の中が痒くなってきた。」 私「それがいやだから、カナダに移住したんだ。」 同僚「I don't blame you.(分かるよ)」 私「日人の自殺率はOECDの国の中でもトップレベルなんだ。想像できるだろ。」 同僚「これじゃあ、そうなるよ。彼ら(顧客)もこのプロジェクトで自殺してほしいよ。」 こらこら。そりゃ言い過ぎだぞ。これは相当つらい思いをしているようだなあ。 言葉とか、文化

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    sphynx 2008/02/20
  • カナダ人のノリ?

    最近また人の出入りが賑やかだ。 まず私を採用した人事部長が辞めた。 日ごろ働かされすぎ(といってもほとんど残業はしてない)で不満が溜まっていたところに、社長が夜自宅につまらない仕事で押しかけてきたのが許せなかったという。非常識にも程があるとか。 そんなんじゃ日で働けないぞ!(働かんて) 後任の人事部長は大企業からの転職で、大企業風を吹かせているのが鼻につくタイプ。 (私もそう思われてたりして) その後、私を採用した開発の部長があっさりとクビになった。どうも会社の成長分野への対応が甘いということらしい。 うーむ。これで私を採用した人たちが居なくなった。 不安が募るぜ! こちらの後任の部長、着任後、颯爽と一ヶ月の休暇に突入。 「結婚15周年なもので、ギリシャに行ってきます。」 ということを入社時の契約に入れ込んでいたという。 すぐにでも居なくなった部長の変わりのデシジョンが必要で部署が混乱し

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    sphynx 2008/02/08
    「みんな、ギリシャ最高だよ!」
  • 境界線はほどほどに

    境界線ははっきりするべきだが、し過ぎるとそれはまた問題である。 日のある企業から見積もり依頼があったときのことである。 上司からこういわれた。 「あの会社は前回見積もりするのにかなり工数がかかった。今回の詳細の見積もりが必要なら費用請求しよう。」 「前回の分から考えて、今回の見積もりにかかる費用は2万ドルだ。ここはコマーシャルの部分だからお前は絡まなくていいぞ。後はセールスに任せろ。」 うーむ。見積もりのために約200万円請求しろと? 担当の営業と話をする。 営業「200万円請求しろだって?」 私「そうです。私もそんなの無理だと説明しましたが営業に任せろと。」 営業「....。そうなんだよな。前の外資で働いてたときも、社はすぐそういうこと言い出すんだよ。日でそんなもん通るわけないだろ。前の会社でも散々客ともめてものすごい険悪になったよ。これ言ったら終わるよ。」 営業「だから外資って嫌

    境界線はほどほどに
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    sphynx 2008/01/23
  • 日本企業はやっぱり違う

    今の仕事では、アメリカ・ヨーロッパのプロジェクトもあれば、日プロジェクトも関わる。 やはり日の顧客は特徴的で面白い。 ・要求仕様があいまい ・業務分担があいまい ・契約があいまい ・パートナーといいながら、下請け ・発注主は殿様。下請け間でよきに計らえ である。 私も、前職で海外の企業との取引に関わったことがあるので、両方の言い分がよくわかる。 こちらのエンジニアと話をすると、フラストレーションたまりまくりである。 「なぜ契約書を無視するんだ?」 「なぜ仕様が勝手にころころ変わるのに、いちいち対応しないといけないんだ?請求しろ」 「なぜ彼らのライブラリのデバッグを我々がしないといけないのだ?」 「発注主がなんでちゃんとプロジェクトマネジメントしないんだ?」 という具合である。 一方で日企業の立場でいると 「なぜプロジェクトが遅れているのに、のんきに休んでやがるんだ。」 「いちいちド

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  • 交渉決裂

    昇給も交渉次第と、カナダ版正規労働者?のようなエントリーで書いたように、従業員と会社の関係というのは、日のように主従関係ではなく対等な駆け引きなのだなあと考えさせられる。 さて、最近身近な人が会社を辞めることになった。 非常に優秀で、寡黙なタイプの彼。数学科卒で、実は弁護士の資格を持っていて、親が大学の教授。 個人的には好きな人だった。 別の会社の彼の友人が、たまたま空きが出来たポストに彼を誘った。 給料も今よりいい。 そこで彼は、そのネタをもって上司と話をしたのだという。 「もしこの給料と同じにしてくれたら、今のまま、ここで働こうと思っているんですが。」 上司「うん。それは無理だな。新しい職場でがんばりたまえ。」 以上。この上司、他の人に相談するとか無く即決だったらしい。 個人的には、ええ!この人切るの?という感想である。 交渉ごとはそう単純ではないのである。 まあ、確かに、これで誰で

    交渉決裂
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    sphynx 2008/01/10
  • カナダ版正規労働者?

    今の職場には昇給も交渉次第で書いたロシア人よりもっと上手のカナダ人がいた。 彼は、二十代後半で若いのだが、とあるプロジェクトで顧客と何年にも渡って仕事をしてきた。 このプロジェクトに必要とする技術は、いまではすっかり古臭いものになってしまった。 で、担当者も少しづつ減っていて、社内で彼を含む二人ぐらいしか分かる人がいない、という状態までなったのだ。 とはいえ、顧客はまだこの技術を使い続けており、売り上げに貢献している。 さて、そんな状態になって、彼は自分の会社を興した。 「これからは会社からコントラクトとして契約させてもらいます。」 といって契約ベースで仕事を請けることにしたのだ。 一般的に社員より対会社で契約したほうが、収入はよい。 会社なので必要経費も色々処理できるというわけである。 「正社員って言ったって、どうせいつクビになるか分からないからな。会社にとって重要な技術を掴めば、契約で

    カナダ版正規労働者?
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    sphynx 2007/12/19
  • カナダ人の何気ない一言

    職場のカナダ人と他愛無い会話をしていたときのことである。 彼はパフォーマンスが悪いということで一度レイオフになった経験がある。 その後、別の部署で手が足りないというので再雇用された。 このあたり、日人的には世間体とか、プライドとか考えてしまうので再雇用されること自体ありえない気がする。 まさにこういう恥も外聞もない生き方が人間ではなく人なのか? ちょっと真似できない。 そんな彼との会話である。 「もうカナダに来て4ヶ月以上経つだろう。どうだい今までのところは?」 私「ああ。職場も、住環境も非常に快適だよ。も近所で友達も出来たし、子どもも学校とか楽しいみたいだし。」 「仕事もリラックスして出来るからいいだろう? 日じゃ、毎日残業残業で大変なんだろう?」 私「ああ。そういう意味じゃ、こちらの生活はちゃんとメリハリがあって過ごしやすいよ。 ただ日は残業は大変なんだけど、正社員はクビになる

    カナダ人の何気ない一言
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    sphynx 2007/12/12
  • 日本人と英語の関わり方

    先日偶然再会した韓国人の知人から面白いを借りた。 言葉と教育 中島和子(トロント大学教授・カナダ日教育振興会名誉会長) 海外子女教育振興財団というところから出ていて、Amazonでは見つからなかった。 「海外で子どもを育てている保護者のみなさまへ」 というサブタイトルがある。 かわりにこういうは見つかった。 バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること 中島 和子 今回読んだは、どうやって二ヶ国語の習得を成功に導けるか。子どものアイデンティティをどう育成していくか、がテーマとなっている。 研究成果を元に客観的な分析がなされている。 まず重要なのが母語(日人にとっての日語)がいかに重要かという説明がある。 あのヘレン・ケラーの話にもあるように、初めて「水」ということばを覚えるためには、流しの水、プールの水、雨の水、コップの水、シャワーの水などいろいろな形の「水」をま

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    sphynx 2007/12/05
  • 日本人は「生きて」いない

    養老孟司の「運のつき」を読んだ。 中国人なら人を表すのに「人」という漢字ひとつで十分です。日に入ると、それが「人間」になっちゃうんですからね。 「人と人の間」、「人間」というのは中国語では世間のことです。(中略) それが日の常識です。ヒトと世間が同じ言葉になっているって「ものすごいこと」だと思いませんか。 そういうなかで考えたことが、「人間」になるか、「人」になるか、です。日にいるかぎり人間であって、人ではない。 ドイツ人学生がいいます。「日人は生きられませんからね」。中国人である著者は、それに賛同する。これが中国人とドイツ人の結論です。 むずかしいでしょ。生きるって。こんな簡単なことは、ほかにはないからです。動物ははじめから「生きて」ます。それを籠に入れて、まったく動けないようにして、餌と水が目の前を流れるようにしてやる。それがブロイラーです。だれかの生活がそれに近づいたとき、見

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    sphynx 2007/11/29
  • 住みたいところに住める俺: 仕事は7.5時間で終わらせる

    今のカナダの会社では5時にもなると半分以上の人間が帰る。 原則7.5時間働けばいいというルールなので、朝早く来る人は当然早く帰る。 7.5時間以上がんばっても評価される仕組みではないのだ。 評価はその時間でどれだけアウトプットが出せたかで決まる。 これは私がシリコンバレーにいたときの現地のメンバーも同じような感覚でやっていたので、北米的には普通なのかもしれない。 なので、時間内に何とか終わらせようという気持ちがそこここで感じられる。 この3ヶ月で見た感じだと、その工夫の一つにはミーティングへの時間の割き方が日とは違う。 ・基的には定例会議はない。 ・ミーティングは30分単位が基。 ・重要かつ急ぎのプロジェクトの場合、毎朝進捗確認はやるが、15分程度。立っておこなう。 ・2-3人での、ちょっとした相談や、決断は担当者のキューブへ押しかけて行う。 ・その際も、異常に早口で、即決する傾向あ

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    sphynx 2007/11/14
  • 強制労働の文化

    JavaBlackさんのところの産科医が年間300件の分娩するまで問題はないという記事を読んだ。 なんだか某業界を見るようだ. 1. 営業が赤字案件を取ってきた. 2. 開発が月100時間残業でなんとか間に合わせる 3. 営業は次からは残業100時間込みで見積もりするようになる. 4. 残業時間が200時間,300時間と増えていく. 5. 開発メンバーが辞めはじめる.(今の産科医療はここ.) 6. 会社が潰れる. ふーむ。そういうスパイラルだなあ、確かに、と妙に納得。 そこで紹介されていた、masayangさんのエントリー。 「生産性を向上させても、その分仕事を追加されるのがオチ」と考えている人が少なからずいる あとJavaBlackさん経由で、城繁幸さんの、休まない国、日というエントリー。 更に雑感@取材のここ。 「勝ち組という幻想にこだわるよりも、既に既存の価値観が破綻していることを

    強制労働の文化
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    sphynx 2007/10/26
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