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ブックマーク / ohnosakiko.hatenablog.com (8)

  • 「嫁が欲しい」「頼れるのは娘」という母親たちの言葉 - ohnosakiko’s blog

    去年の夏前だったかいつものように、義父の家に行って庭の草取りをしていたら、近所の年輩の主婦の人がやって来て、垣根越しに「まあよくやってらっしゃること」と声をかけてから、「いいわねぇ、うちも嫁が欲しいわ」と独り言のように言った。そこの家の息子さんは実家を出て一人暮らしをしている。 こういう時に「嫁が欲しい」って言うのかと思った。「嫁」つまり息子のは、別に草取り要員ではないですよ。義父は高齢の独り住まいで、夫が単身赴任でこちらにいないので、私が時々来て手伝っているのです。私しかいないから、それは当然なのです。もちろん時間のある時しか来れません。別に「嫁」だから何でもする、できるってわけじゃないです。 ‥‥‥と言いたかったが、私は曖昧に笑った。さすがにそういう時にムッとしないでやりすごす世間知はある。 年末にお歳暮を贈った伯母(亡き義母の姉)から御礼の電話が来た時も、義父の家に行っていることを

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    sphynx 2016/01/07
  • 『あなたたちはあちら、わたしはこちら』刊行のお知らせ - ohnosakiko’s blog

    2006年に初めてのを出してから5冊目の単著になる映画エッセイ『あなたたちはあちら、わたしはこちら』が、大洋図書から刊行されます。 30代後半から80歳過ぎまで、中年以上の女性が主人公となっている映画12を取り上げ、その心情を掘り下げて考察したものです。WEBスナイパーに昨年から今年にかけて連載していたレビュー(現在読めるのは第一回のみです)に全面的に手を加え、さらに一つひとつのテキストに、各女優についての書き下ろしコラムを添えました。 webのほうは18禁サイトということで開くのを躊躇したり、開いてもテキストの両サイドに並んでいる「過激コスプレデリ」とか「四十路」のナントカいうのが気になって文章が頭に入らなかったという方も、これで心置きなくじっくりお読み頂けると思います。 連載に載せていた色鉛筆によるイラストは、カラー口絵12枚となって冒頭を飾っています。原画をほぼ忠実に再現した印

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    sphynx 2015/12/06
  • 夏にぴったりの薬膳カレー - ohnosakiko’s blog

    一頃ほどではないがまだまだ暑くて、キッチンであまり長時間火を使いたくないので稲庭饂飩ばかりべていて、さすがに飽きたなぁと思っていたら、親切な友人が自家製のカレーを冷凍してクール宅急便で送ってくれた。ありがたいことです。 人の了解を得て、レシピと写真を掲載。 ☆南インド風(たぶん)薬膳カレー☆ ”水を一滴も使わないトマト風味のカレースープのような感じのものです。量が多過ぎたらこの半分で作っても良いですが、冷凍できるので当はこの量がいいと思います。” ●材料 鶏肉   1kg 鶏がら  2羽分 玉ねぎ  大6個(みじん切り) 生トマト 1ケース 缶トマト 5缶 ヨーグルト(適宜) レモン 塩、コショウ 【スパイスA】 シナモン 2〜3 クミンシード 大さじ5 ブラックペッパー 大さじ2 (後から)にんにく半丸、生しょうが中2個をみじん切り 【スパイスB】(すべてパウダー) コリアンダー

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    sphynx 2015/09/27
  • 喫茶店の朝 - ohnosakiko’s blog

    数日の休みを取って単身赴任先から帰ってきていた夫を早朝、小牧空港まで送っていく途中。ちょっと早く出過ぎたので、どこか喫茶店に寄ってコーヒーでも飲もうということになった。 繊維が栄えていた頃に全国から女工さんが集まっていたせいで、昔から喫茶店(カフェではない)の多いこの地方だが、空港の近くにはあまり手頃なところがなく、『ホワイトベア』という、入り口にでっかいシロクマの剥製が飾ってある30年以上前からやっていそうな広めの喫茶店に入った。 朝7時。6時半からの営業で4割方席が埋まっている。全員老人。連れの人と来ている人もあれば、一人の人もあり。一瞬、老人ホームの堂に入ったような気分になった。 コーヒーにモーニングサービスがついてきた。尾張地方の喫茶店はモーニングセットがわりと豪華なことで知られているが、こういうのは初めて見た。 トースト、コーヒー、サラダ、ゆで卵、フルーツの定番メニューに、味噌

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    sphynx 2014/11/04
  • 男への恨みと母性愛と「世界は私たちのもの」‥‥『マレフィセント』感想 - ohnosakiko’s blog

    ジブリの『思い出のマーニー』が今日から公開で、これから次々レビューが出て盛り上がろうとしているこのタイミングだが、あんまり盛り上がってない(気がする)『マレフィセント』の感想を。 三ヶ月前、「アナ雪」の感想記事の追記に書いたこと。 ついに悪女をヒロインにした7月に公開予定のディズニー実写映画『マレフィセント』(『眠りの森の美女』の魔女)が楽しみでならないのだが、これまでの流れから勝手に想像すると、悪女と聖女に女を振り分けるシステムへの怨嗟と糾弾の中で、「女の自分語り」がますます加速するものと思われる。 期待と不安半分で見た結果、当たらずとも遠からずといったところだった。 「悪女」マレフィセントと「聖女」オーロラ。二人の不幸な出会いは「システム」(男が出世だけを目指す社会)のせいだった。そこに取り込まれたかつての恋人ステファンに対するマレフィセントの「怨嗟」は、彼の娘オーロラに向かうが‥‥。

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    sphynx 2014/07/19
  • 『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』を読んで - ohnosakiko’s blog

    話題の新書。amazonでの評価は分かれている。「評価が高い有用性のあるレビュー」(星4つ)が内容を手際良くまとめてあるので、どんなことが書いてあるか知りたい人にはおすすめ。 日の男を喰い尽くすタガメ女の正体 (講談社+α新書) 作者: 深尾葉子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/04/23メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (14件) を見る 筆者の主張を簡単に言えば、「高度経済成長期以降に増えてきた男性の自殺、離婚、DV、ネグレクト、晩婚化・非婚化の要因は、結婚が専業主婦やそれを志向する女性にとって、生存競争を生き抜くために「幸福の擬装工作」までして男性を”搾取”するシステムとなってしまっているからだ。物質的・経済的な条件に左右される「幸福の指標」は『箍』となって、男性だけでなく女性自身をも呪縛し、今日の日社会の閉塞状況を引き起こしている。これは、戦後

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    sphynx 2013/05/24
  • 錯綜する権力の充満 - 『祇園囃子』 - ohnosakiko’s blog

    『祇園囃子』(溝口健二監督、1953) 祇園囃子 [DVD] 出版社/メーカー: Cosmo Contents発売日: 2007/08/20メディア: DVD クリック: 37回この商品を含むブログ (15件) を見る <あらすじ> 置屋に所属せず一人で商売を営む芸妓、美代春は、没落した昔の馴染み客の娘、栄子に頼って来られ、「芸妓になりたい」という彼女の願いを聞き入れて祇園を仕切る女将のお君に借金の相談に行く。修行を重ね「美代栄」としてお披露目となった席で栄子は、車両会社の御曹司で専務の楠田に見初められ、同時に美代春も、そこで接待を受けていた役人の神崎に一目惚れされる。 神崎に取り入って大きな仕事の受注を受けたい楠田の部下の佐伯は、美代春が神崎と寝るように計らってくれと女将のお君に頼む。お君の説得に美代春はなかなか良い返事をしない。 進展しない事態に焦れた楠田は東京見物を仕組み、強引に美代

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  • 「"村上春樹"的なるもの」について - ohnosakiko’s blog

    村上春樹氏 エルサレム賞受賞-村上春樹という問題 - 無造作な雲 村上春樹エルサレム賞受賞に関する一連の議論の中では、この記事がもっとも深く問題の在処を捉えたものだと私は感じたが、コメント欄ではさらに掘り下げられていた。重要なことが書かれていると思うので、書き込み者の発言の一部をコピペさせて頂きます(各コメントにつき全文は引用していないこと、読み易さのために一部の行間を詰めたことをお断りします)。 id:quagmaさんのコメント ところで、ここでコメントいたしますのは、エントリの趣旨には同意しながらも、書かれているところの一部にやや違和感を感じたからです。 >「“村上春樹”的なるもの」の根強さの根底には、宮顕治・徳田球一らの「獄中18年」に始まる“輝かしき”戦後日の左翼運動が、2・1ゼネスト、六全協、全学連、全共闘と、曲折と挫折と変節を繰り返しつつ、自陣営の拡大のみを至上とする政治

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