昨夜、NHK教育テレビでカズオ・イシグロの特集を1時間半に渡ってやっているのを途中で気づいて、一人テレビにかじりついていた。カズオ・イシグロのファンである福岡伸一が、その小説の肝でもある「記憶」について自身の考えをもとにインタビューするという、刺激的で目の離せない対話の応酬もあって、それは面白かった。 5歳で日本からイギリスに移り住み、いつか帰るはずだった日本に帰ることがなくなり、日本という国の記憶をもち続けて生きてきたこと、それが、気づいたら自分で作り上げたある意味架空の「日本という国」の記憶であったということ。それは、如実に作品に投影されていることなど。 また、今では日本が一番観光しづらい国になってしまったとも言っていた。つまり、日本語をしゃべれないから。うん、それはそうかもしれないなと思った。だって、完全に日本人の顔なのだから。 テレビを見ながら、興奮しつつtwitterで「面白い」