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screammachineに関するsphynxのブックマーク (55)

  • 千秋楽でした。 - 絶叫機械

    アリスインクロノパラドックス、千秋楽でした。タイムトラベルものとして、そして青春学園モノとして、どんなにSFを知らない人でも、なんとなくの印象で「知っている」ジャンルに挑戦するのは、はっきりいって冒険でした。書き始めは迷いもありましたし、何度も書き直す中で見失いそうになることも沢山ありました。完成してからも「もしかして仕掛けがややこしくて、中身を理解してもらえないのでは?」といった不安をおぼえました。けれどフタをあけてみればそんな事はなく、演出の松さん、美術の鈴木さん、照明の榊原さん、音響の伊藤さん、音楽の神津さん、そして出演者、スタッフみんなのエネルギーが、大きな感情を伝えてくれました。 脚の完成稿を仕上げているとき、地震が起きました。出入りしていた編プロへ歩いて出向くと、皆がテレビにかじりついています。映像を見ました、一晩中ニュースが流れていました。ぼくはそのときのことを、そのとき

    千秋楽でした。 - 絶叫機械
  • 劇団を作りました。 - 絶叫機械

    みなさんこんにちは。2011年4月25日、劇団を作りました。 劇団の名前は「ビッグバンビアホールバンド」です。 テーマソングです。 『破裂する豪華なビアホールバンド』 作詞作曲 麻草 郁 騒音 意味ない騒音 吐き捨てるくらいなら 大きな影響お願い申し上げます やるせないでしょうが 相談センターの重要な記念日 暴動に出来る限りの 愛といつくしみを 失敗も軽く乗り越える 明るくて暗い夜 心臓に到達する苛烈なピンホール 怠惰に堕落する枯れ木のベッドルーム 破裂する豪華なビアホールバンド 騒音 見えない騒音 世界 赤く 遠く 飛び去っていく 劇団員募集中です。 マジです。

    劇団を作りました。 - 絶叫機械
  • ■ - 絶叫機械

    そういえば、昔僕は「政治に関してはノーコメントをつらぬきます」と宣言して、それをひっくり返していたのだった。そういう誠実さの欠片もない人間は、野嵜氏のような真っ直ぐな人間が妬ましくて、こうやって話題に取り上げたくなってしまう。野嵜氏が僕のような馬鹿にからまれやすい理由は、そこにあると思う。 繰返すが、多くの人が、アメリカだけは許せない、と思ふ理由が、私には理解出來ない。 http://members.jcom.home.ne.jp/w3c/omake/diary.html 反戦活動家や平和運動家がアメリカを非難するのは、アメリカの一国独裁が世界を支配するのに比べ、イラクの独裁政治が日政治に影響を与える可能性が、低く見えるからだろう。 「アメリカが軍事支配をおしすすめれば、石油石炭ガスは堀り尽くされ、地球温暖化の研究は停止し、低燃料車の研究も停止し、裕福層へ向けての減税が発表され、中流層

    ■ - 絶叫機械
  • 「0.68秒…アンドロイドにとっては永遠の長さです」 - 絶叫機械

    ろじぱらのパクリサイト、ドラスティックリーダーが 川でおぼれた女児を助けるために亡くなられた男性2人を 「ロリコン」と笑えないネタにして冒涜しました。 それに関する書き込みを削除との情報も。 関連リンク ドラスティックリーダー http://www5b.biglobe.ne.jp/~masa777/ 奇啓示(今回の件について言及) http://members.jcom.home.ne.jp/kicage/ 奇啓示スレ http://corn.2ch.net/test/read.cgi/net/1030630777/ (ドラスティック騒動より) *1 人間の脳は、持ち主にとって役に立たない情報を忘れていく機能を持っている。だけど、脳はただの計算機なので、「それが繰り返される」事でしか取捨選択の判断ができない。だから、繰り返し会ってる人や思い出す回数の多い人が死ぬと大きい衝撃を受けるけど、あ

    「0.68秒…アンドロイドにとっては永遠の長さです」 - 絶叫機械
  • 『ミディアン』 - 絶叫機械

    デパートのエレベーターやビルの壁面などに――閉塞感を緩和するためなのだろう――貼られている鏡。あの鏡を見たときに訪れる不快感。不意に自分の“当の顔”を見せられたときの恐怖は、自我の曖昧な子供の頃なら知らず、年をとればとるほどに、増えても減りはしない。もちろん誰もがそのような恐怖に対しては気づかぬふりをする。驚きを隠して笑顔を作り“いつもの”自分の顔に戻して心の平静を保っている。けれど、心の奥底に生じた恐怖は、簡単に拭い去ることができない。 そんなおり、自宅の鏡を全て割るのも、まあ、良くある事だと思う。 『ミディアン』は、そういう“当の自分”の姿が、割とイケてた、というか、超格好良かったら、そんな時はまあ、現実とかどうでも良くなっちゃうよね、という映画だ。 原作者のクライブバーカーは、ゲイでマゾヒストの変態だ。彼の作った作品は、脳の中心と下半身を刺激する点で、デビッドクローネンバーグと似

    『ミディアン』 - 絶叫機械
  • 虎眼塔が新聞に載るみたい。 - 絶叫機械

    読売新聞に、山口貴由さんのインタビューが載るみたい、なんと見開きで。 http://blog.yomiuri.co.jp/popstyle/2011/02/post-8e52.html で、熱心な読者の人が作ったフィギュアとして、ぼくの作ったアレが、紹介されているみたいなのだ。みたいなのだ、というのも今日発売の夕刊だから、まだ実物を読んでいないのである。作者名も作品名もないが、これはまさしくシグルイタワー、虎眼塔。 製作途中写真。

    虎眼塔が新聞に載るみたい。 - 絶叫機械
  • ■ - 絶叫機械

    2000/9/5 今日はものすごく味のないはなし。 昼に仕事で千駄ヶ谷に行っていたのですが、帰りの電車を乗り違えてしまった為、僕は仕方なく○○○で降り、○○行きの電車を待っていました。 ベンチに座り、さっきキオスクで買った週アスをひろげ「さーて今週の平石一美は?」なんてへらへらしていると、突然の警笛が。 ホームの中程で止まる電車。 見るとホームの端に傘が倒れてました。 傘だけが。 しばらくすると僕と同じ悪趣味な蛆虫達が死体見たさにわらわらと集まってきました。電車とホームの隙間をしゃがんでのぞきこむ老婆、嬉々とした顔で携帯電話をかける中年紳士、大きな声で「飛び込んだんだよ!ふらーっとさあ」と話す目撃者。なんてステキな味のない光景。やがて「○○方面の車両を臨時運行します」とアナウンスが流れる中、健全な若者が僕たちを汚いものを見る目で睨みながら○○方面へと消えて行きました。 僕の立った位置からは

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    えー、今日は素晴らしい事があったので報告します。 報告します。 仕事の帰りに歩いていると突然僕の隣に自転車が停まったのです。 その自転車にはショートカットの女の人(推定十代後半)が乗っていて、僕に話しかけてきたのです、早口で。 「おっは(力なく両手をあげながら)」 「え?」 「いくつ?」 「え?」 「年いくつ?」 「…二十四…」 「二十四?あたしは?」 「へ?」 「二十九」 「へえ、そう」 「腰痛い」 「ああ、大丈夫?」 「これいくら?(自転車の籠に入ったビニール袋を出しながら)」 「あ、え…えーと、百、十三円」 「ジュース買える?」 「え、コンビニなら買えると思う」 「コンビニ、連れてって」 「え、あ、うん」 喋るスピードは通常の1.5倍、目の焦点はもちろん合ってません。 「雨降る?」 「いや、降らないんじゃない?」 「腰痛い」 「そう」 「明日雨降る?」 「降るかもね」 「天気予報は?

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    そして、わたしは麻草郁(あさくさ かおる)といいます。 32才の男です。 好きなべ物はパイナップル 手ごろなサイズの何かを造形するのを好ましく思います。 東京で生まれ、東京で育ちました。遠出が苦手です。 連絡は vinylbug@hotmail.com へお願いします。 2000年7月から、SCREAM*MACHINEというサイトで作品を発表しています。 いまはここで何かを考え続けています。 絶望というのは、考えるのをやめるということです。 わたしは、絶望を中止し、ふたたび考えることにしました。 人間性を形成しているのは、自覚しているところでは、角川映画、ディオゲネス、筒井康隆、デビッド・クローネンバーグ、空手バカボン、『ポーの一族』、デビルワールド(ファミコン)、P・K・ディック、平野耕太、MARILYN MANSON、といったところです。

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    ワルシャワ労働歌 【作詞】スヴェンツキー 【ロシア語訳詞】KRZHIZHANOVSKIJ GLEB MAKSIMILIANOVICH 【日語訳詞】鹿地 亘 暴虐の雲 光をおおい 敵の嵐は 吹きすさぶ ひるまず進め 我らが友よ 敵の鉄鎖をうち砕け 自由の火柱輝かしく 頭上高く燃え立ちぬ 今や最後の闘いに勝利の旗はひらめかん 起て はらからよ ゆけ闘いに 聖なる血にまみれよ 砦の上に我らが世界 築き固めよ勇ましく - ロシア語歌詞・歌入りmp3 http://www.medianetjapan.com/10/travel/vladimir/russian_house/warsaw.html 豪華。 - 日語歌詞・歌、ギター。女性ボーカルと、男性の小声。泣ける。 http://www.hi-ho.ne.jp/h35312256/o-warusyawa.htm http://www.hi-ho

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  • 『GoGo』 第十四話 『Q多面体』 - 絶叫機械

    その時、その瞬間にわかっていることは驚くほど少ない。 そう、例えば名前、この僕を僕として知るための名前。 今僕が知っているのは僕があの女教師を角材で殴り殺してしまったということ。 殴り殺したその女教師と僕には関係があったということ。 殺人はくだらない理由で行われることが多いが、これほどくだらない理由も珍しいのではない。 あの人は死にたがっていたがそれは当ではなかったのかもしれないと今僕には思えるということ。 そして僕が女教師を殺してからすぐに起こったできごと。 人を殺して自殺した女子の死体に暴行の痕があったと報道されたその日、僕は街でその女子とすれちがった。 隣にいた男のあの目、冥くて深い黒の闇。 今僕の目前にいる男の灰色に濁った眼球の遠く及ばない美しさ。 殺人者である汝が息子に刃を向けるお前。 お父さん親父パパダド。チチオヤ。 五十がらみのやせた小さな男。 「お前を殺して世間に詫びる」

    『GoGo』 第十四話 『Q多面体』 - 絶叫機械
  • 『GoGo』 第十三話 『静かな会話』 - 絶叫機械

    彼と彼女は、エレベーターから部屋に行く間に何がいるのかも気づかないほど興奮していた。二人は気がつくとベッドの上に裸で寝て、巨大な青黒い性器が、濡れて開いた陰部に入るのを感じていた。 彼女の前方にある、鏡張りの天井が、ゆるやかに波打ちながら目の前に迫り、また遠のいてゆく。ベッドがきしみ、その音が狭い箱の中を埋めてしまう。 「こういう音楽のことを何と表現するか、知っているか」 男は閉じたドアの前に立ったまま、エスに聞いた。 知らない、そうエスが答えると、男は言った。 「彼女の声と彼の息遣いと粘液のこすりあう音が、リズミカルなスプリングの打律に合わせて奏でられた。こう表現するんだ」 自慢げに、遠くを見るように、ジャックはつぶやいた。 エスがその陳腐な表現を口の端で笑うのも見えないほど、丸いサングラスの奥にある男の丸い眼球は濁っていた。 エスがジャックに会ったのは三日前、まだ部屋の中で性交している

    『GoGo』 第十三話 『静かな会話』 - 絶叫機械
  • 『GoGo』 第十二話 『Q/F』 - 絶叫機械

    拳を堅く握りしめて壁に打ち付ける事で心の平静を取り戻そうとした。 私の視界が狭まり脳の内部が奇妙に歪む。 怒りは発作のように思考を循環させた。 息子が殺人者であることを知ったのは三日前のことだ。 十六才中学三年生男子学校女性教諭殺撲殺逃亡潜伏現在尚逃亡中。 私は何度も何度も何度も何度も拳を目の前の壁に打ち付けた。 テレビではまだ報道されてはいないこの事件が厭らしいマスコミの掌で撫で回され弄ばれる様を想像しては嘔吐感に苛まれる大学教職五十二才男子一生の仕事として人間の育成に励んだ結果がこれかと笑い声が聞こえる父親の声「おまえなど一生助教授のままだ、テレビにも出られんくせに一端の口をききおってこの若造が」わかってないわかってないよお父さん僕の仕事はそういうんじゃないんだ殺すんだったら俺を殺せば良かったのになぜ他人を殺したお前の人生を肯定してやれば良かったとでも言うのかふざけるんじゃない口ばかり

    『GoGo』 第十二話 『Q/F』 - 絶叫機械
  • 『GoGo』 第十一話 - 絶叫機械

    窓のそとから甘い香りを感じて、鮫島はゆっくりと身を起こした。 夜明け前の薄曇りが空を覆っていた。 少し離れた大通りを通り過ぎる貨物運搬車の静かな響き、その響きが木枠で囲われたガラス窓を揺らし、四畳半の部屋中を小さな鈴の音で満たした。 天井から下がった裸電球が揺れていた。 鮫島は、畳の上に敷いた赤い毛布を細い指で引き寄せて、その中に残った温もりに身を埋めた。 眉の上で切り揃えられていたはずの、黒い前髪は、下瞼に触れるほどに伸びて、視界を埋めた。壁際に置かれた黒電話と携帯電話の充電器。枕元の電光表示式電子時計が5時37分を指していた。 禁止事項はなにもなかった。けれど鮫島は外に出ることも電話をかけることせずにいた。日に一度平岡の部下が運んでくる事を少しだけべ、眠る日々が続いていた。 「お前は動物じゃないよな、人間だ、例えようもないほどに人間だ」と、この場所に来る車中で、平岡は鮫島を評した。

    『GoGo』 第十一話 - 絶叫機械
  • 『GoGo』 第十話 『名前』 - 絶叫機械

    気を失っていたのか眠っていたのか判別のつかぬ闇の中から彼女が抜け出すとそこはまだ狭い箱の中に違いなくやがて不愉快な揺れに頭蓋を振られながら痛む関節をのばそうと考えては学校と家の間に横たわる巨大な屍骸の肋骨に降る雪を思い出してその願いを打ち消した彼女が車のトランクに閉じ込められてから何度目かの尿意に耐え切れずに内臓の温度を保った体液を迸らせ衣服を纏わぬ全身を濡らした頃車が止まった。 トランクの蓋を開けて男が言った。 「人は死ぬときに何を失うと思う。誇りか、違うな、誇りを保つための交流か、それも違う。人は死ぬと名を失う」 冷えた外気が進入し、彼女の濡れた素肌をひきつらせた。 名前をなくした彼女をトランクから引きずり出した男は、彼女を「エス」と呼び、山中の小屋の前に立たせた。 「今日からお前はここで暮らす」 男は呼び名を持たなかったので「エス」は男に話し掛けることは出来なかった。 最初の一日目に

    『GoGo』 第十話 『名前』 - 絶叫機械
  • 『GoGo』 第九話 『Q防衛線』 - 絶叫機械

    「ヴァああオヴぇヴぁヴおぉぁあああああぃぃぃぃ」 ラジオからの声に耳を澄ませていると東の空からひとすじの電波がやってくる。 そう、あれは神のしもべ、私達を救う。 どんなに遠くても助けに来てくれる。 どうしてあの時僕は助けてあげられなかったんだろう 君が前にかざしたてのひらとその指にひかる銀の指輪僕の降りあげた− 角材が風を切る。 橋の中程に隠れているとやがて自分が逃げていた事に思い至ります。 手のひらの傷は埋まって消えてぽろぽろ剥がれてゆき− 僕はそこに傷などないということを知る。 天気予報で云っていた。 明日は、はれるって 「すばらしいあさがきたきぼうのあさだ」 昔の事は忘れましょう庭にお花を植えましょう 恋をしましょう。 どこか別の場所に逃げなさいってTVが云うので、 TVはいつも正しいので、僕は云うことをきいてどこか遠くへ。 角材が風を切る逃げた先に川があってああここを彼女はわたった

    『GoGo』 第九話 『Q防衛線』 - 絶叫機械
  • 『GoGo』 第八話 『道具』 - 絶叫機械

    灌木の隙を抜ける蛇のように、鮫島の身体が床上をすべった。 火を噴く独製の鉄器を握りながら現れた黒衣の集団は"さめじま"という偽名を持つこの美しい生き物には気づいていなかった。 破壊すべき対象としての"眼鏡をかけた中年男性"を探すその目共には、黒いタールに身を包んだ白い生き物が、見つけられなかったのだ。 鮫島は身を翻し仰向けになると、地面と平行に黒衣の集団の足下に滑り込んだ。 扉の蝶番が外部からの衝撃によって砕け支えるべき扉からゆっくりと手を離して三秒を数えたとき、黒衣の集団は足元から死の圧力を感じた。 鮫島の右手に握られている刃物、それが太股の内側にある固定器から外されるのを見た者はいない。全員死ぬからだ。左手には平岡の机にあった真鍮の鋏があった。 平岡はその机の下に隠れていた。机は特殊鉄鋼で覆われ、銃弾を通さない。 鮫島の右手から生えた流麗な金属が、銃を構えた黒衣の隙間から脇の下へと這い

    『GoGo』 第八話 『道具』 - 絶叫機械
  • 『GoGo』 第七話 - 絶叫機械

    バンだかドカンだか、大きな音がドアの方から聞こえて、ブーンって音がするから振り向いたら、右腕が肩の下からなくなった。ぼくは疑っていたけれど、死ぬ寸前は時間が長く感じるってのは当だね。ゆっくりとリノリウムの床に向かってぶんぶん回転しながら落下してゆくぼくの右腕に、いくつかの弾丸が順番にい込んで指がちぎれ飛んだところまでがきれいなスローモーション。 最近のマシンガンは、あんまり早いからダダダじゃなくてブーンって言うんだよ。 そんな平岡さんの言葉を思い出した瞬間、背中の筋肉がきゅうと小さくなって、体が大きくのけぞった。 左手は失なった右腕の肘のところを掴もうと握ったり開いたり。 ちぎれた腕の穴から、手品の万国旗を引っぱり出するみたいに出てくる血が床やら机やらに赤い水玉模様をぶちまけた。 心臓が耳の下に移動して、ぎゃあぎゃあ叫んでいるみたいに感じる。ぎゃあとひとつ叫ぶたびに、腕の穴から血が吹き

    『GoGo』 第七話 - 絶叫機械
  • 『GoGo』 第六話 - 絶叫機械

    俺の死に様を記録しておいて欲しい、即死でもかまわない、どうして俺が死んだのか、死因を記録して欲しい。たとえばお前が俺に押しあてているその冷たい拳銃で殺されるのなら、銃口から押し出された銃弾が俺の額の皮を灼き捻り切り骨を削り脳細胞のひとつひとつを押し潰しながら頭蓋骨の内圧を上げて後頭部の骨を砕き俺の記憶のいくつかを道連れに後ろの壁と激突する様を、うつろに開いた後ろの穴からこぼれ出す俺の薄汚れた桃灰色の思想を、破壊された神経細胞からの悲劇的な信号を受け取って脱糞し射精し痙攣している俺の体を記録して欲しい。たとえばお前がその華奢な手に犀のペニスの様にねじくれた縄を掴んで俺を縊り殺してくれるのなら、引き絞られる縄が俺の首にい込んでいくうちに赤黒く染まり膨れ上がる俺の貌を、その上に浮かぶ幾筋もの血管を、しっかりと縄で紅白に色分けされた首を擦れ破れた皮から滲みる血を、記録して欲しい。 俺は死にたくな

    『GoGo』 第六話 - 絶叫機械
  • 『GoGo』 第五話 - 絶叫機械

    「今夜はよい月が出ているね」 そう言うと、しばらく待ってから、あいつは手にした鎖を強くたぐりあたしに返答を要求した。あたしは返答を拒んだのではなく、たださっきあいつが吐いたものがあたしの口内には溜まっていて、口をひらくとあたしも吐いてしまいそうだったから、黙っていただけだった。 この家に逃げ込んで裸にされてから、何時間経ったのかわからない。ひどく殴られたせいか頭はぼうっとしていたし、窓の外に見える月がどっちに出ているのかさえわからなかった。あいつは夕飯に何をべたのだろう、甘くて苦い。あたしの嫌いなものはべてないみたいだった。ソファに沈み込んだ体をおっくうそうに起こし、立ち上がったあいつが近づいてくると、あたしのなかでお母さんが泣き出した。あたしは濡れていて、それをあいつに指摘されるのを期待していた。 「お前くらいの細い腕でも、寝ている男の首の骨を折るのは簡単だ。確かにあの男を殺したのは

    『GoGo』 第五話 - 絶叫機械