「心」はからだの外にある―「エコロジカルな私」の哲学 (NHKブックス)河野 哲也 日本放送出版協会 2006-02 売り上げランキング : 27256 Amazonで詳しく見る by G-Tools根が大きくなると花になるのではなく、子どもが大きくなると大人になるのではない。根はどこまでも根であり、そこから茎が伸び、葉が茂り、花が咲く。人もまた、子どもの部分は子どものままで成熟し、それとは別に社会で学習を繰り返し、青年の部分が伸び、大人の部分が開けてくる。それぞれのレベルを混同してはいけない。 本書は玉川大学の河野先生。「心とは、身体と環境との関係性のことである」というエコロジカル・アプローチを推進する哲学者。根は地中深くもぐり、水分や養分のやり取りをし、入り混じることで「根」としての機能を果たしている。この相互作用が「生命活動」である。同様に人間の場合は、その相互作用を「心」と呼ぶ。こ
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