個人情報を含む神奈川県の大量の行政データが蓄積されたハードディスク(HD)が転売されたことが6日、明らかになった。HDの廃棄を担う事業者のずさんな管理が浮き彫りになり、県もデータ消去の確認が不十分だったと謝罪した。警視庁捜査3課はHDの廃棄を請け負った会社の社員を窃盗容疑で逮捕した。 同課によると、逮捕したのは情報機器事業のブロードリンク(東京・中央)社員、高橋雄一容疑者(50)=横浜市旭区都岡町。 逮捕容疑は12月3日、社内の消去室に保管されていたHD12個(時価合計2万4千円相当)を盗んだ疑い。調べに対し、「間違いありません」と容疑を認め、県のHD持ち出しも認めているという。 神奈川県の黒岩祐治知事は6日に記者会見で、「結果として県民に不安を与え、県への信頼を揺るがせた。深くおわびする」と謝罪した。県は今後、重要情報が入った機器の返却時は職員が破壊処理に立ち会う。 県は富士通リース(東