乗り鉄、撮り鉄、模型鉄……。鉄道趣味にはいろいろなジャンルがあるが、筆者は「座席鉄」。座席は乗車時間の大半で接する設備であり、その快適性は旅の印象を左右するからだ。 公共交通機関の座席は、座る人のサイズに合わせた座席にはできないから、同じ座席でも身長や体型などで印象が異なり、座る人の数だけ評価もあろう。とはいえ同じクラスの設備で「相対的に見て素晴らしい座席」は存在するとも感じる。 そんな折り、東海道新幹線で新型車両N700Sがデビューした。新しい鉄道車両を見ると座席が気になる。さっそく、JR東海の運行情報を調べて乗車してみた。 よい座席とは何か N700Sの乗車を契機に、筆者の独断で「現役新幹線座席トップ10」を考えてみた。あくまで独断で、異論も多いと思うが、「よい座席とは何か」考えるきっかけになればと考える。 評価基準は「新幹線全座席を念頭に置いたうえで、価格以上の価値を持つと思えるか」