受験シーズンを迎え、京阪神の私立高校入試では、11日から合格発表が始まる。大阪府内の私立高では近年、発表形式は郵送が定番で、大学で主流となっているインターネットを使った発表はわずか約1割。背景には「ネット公開すると、不合格者がほとんどいない実態が明らかになる」という少子化時代ならではの悩みもあるようだ。一方で今年は、ほとんど姿を消していた掲示板による発表を復活させる学校も出現。合格発表の形式にも、当世事情が現れている。 大阪私立中学校高等学校連合会によると、府内の私立高校で外部募集をしている92校のうち、ネット発表をしている学校は10校のみ。速報性などを重視し、6割以上がネット発表を採用している大学とは対照的だ。 平成17年度からネット発表を導入している初芝富田林高校(富田林市)は「ほとんどの家庭にインターネットが普及しており、手軽さと速報性を重視した」。関西大倉高校(茨木市)は「遠隔地か