今日は時間がないけど旬なので、ひとつだけ。 OpenFlow にかぎらずITへの期待値は、それがちゃんと業務につながっているかだ。最近身近でよくある話だが、「弊社せいひんなら高速で安いDWHをつくれますよ」といわれても、「じゃ、BIは?」となるわけだ。 OpenFlow も「フロープログラムできますよ」ではなくて「運用が楽になります」とか「新しいネットワークサービスが提供できます」が正しい期待値だ。 ということで、ひとつのユースケースがこれだ。データセンターオーケストレーションはひとつの有力な OpenFlow アプリケーションのひとつだ。
東日本大震災の後、大半の企業がBCP(事業継続計画)に目を向けている。そのBCPのために今や欠かせないのがデータセンターである。複数の堅牢な設備にサーバーシステムを設置しておけば、広域災害でも事業継続が可能になる。 ただ、データセンター内のシステム運用は次第に難易度が上がってきている。原因は「仮想化」や、サーバー周辺のネットワークの複雑化だ。経済状況の低迷もあり、いまやデータセンターにおいてさえ、必ずしも潤沢には運用要員を確保できない。このため運用の手間を省く手段・手法の確立が重要な課題となっている。 実は最近、この課題を解決できる技術が実用段階に入りつつある。一つが「OpenFlow」、もう一つが「仮想アプライアンス」である。そこで本稿では、これらの新しい仕組みの効果について解説する。 複雑化の一途をたどるネットワーク 「仮想化」と言うと、一般にサーバーの仮想化を思い浮かべるだろう。ハイ
2011年8月の人気記事「ITまんが2011年版」「TwitterがJavaVMへ移行する理由」「OpenFlowの本質」 今年の夏も終わりに近づきましたが、いかがお過ごしでしょうか。先週は海外でVMworld、Dreamforceがあり、国内でもCloud Computing Worldが開催されるなど、この時期、IT業界はイベントが盛んになってきます。Publickeyではできるだけその中から読者の興味をひきそうな話題をお届けしていくつもりです。 先月、2011年8月のPublickey人気記事トップ10の発表です。 まず1位から3位の記事はこちら! 1位 ITまんが 2011年版 ~ ITが楽しく分かるマンガを集めてみました 2位 Twitterが、Ruby on RailsからJavaVMへ移行する理由 3位 米スタンフォード大学が「機械学習」「データベース」「人工知能」の無料オン
先日の記事「OpenFlowの本質は「プログラマブルであること」」を公開したところ、多くの方にツイッターやブックマークでコメントをいただきました。その中にはOpenFlowに関する疑問、質問も含まれていました。 この記事ではその中からOpenFlowでよくありそうな質問を3つ、「OpenFlowのスケーラビリティ」「コントローラが単一障害点になる可能性」「トラブル時の切り分け」をピックアップして、OpenFlowについての講演なども行っている、NTTデータ 技術開発本部 ITアーキテクチャソリューションセンタ シニアエキスパートの樋口晋也氏に聞いたことをまとめたものです。 (本記事は「OpenFlowに関するよくありそうな質問と、専門家からの答え(前編)」の続きです。 コントローラが単一障害点になる可能性は? ─── OpenFlowのスケーラビリティには問題ないとして、もう1つOpenF
先日の記事「OpenFlowの本質は「プログラマブルであること」」を公開したところ、多くの方にツイッターやブックマークでコメントをいただきました。その中にはOpenFlowに関する疑問、質問も含まれていました。 この記事ではその中からOpenFlowでよくありそうな質問を3つ、「OpenFlowのスケーラビリティ」「コントローラが単一障害点になる可能性」「トラブル時の切り分け」をピックアップして、OpenFlowについての講演なども行っている、NTTデータ 技術開発本部 ITアーキテクチャソリューションセンタ シニアエキスパートの樋口晋也氏に聞いたことをまとめたものです。 集中管理型のOpenFlow、どれくらいスケールするのか? ─── 「OpenFlowはどれくらいスケールするのか?」というコメントがTwitterでありました。 OpenFlowは「OpenFlowコントローラ」が多数
NTTは、遠く離れた2つのクラウド内にある2つのサーバがあたかも同じLAN内に存在するかのような仮想ネットワークの構築を、ソフトウェアによって実現したと発表しました。 同社はこの仮想ネットワークのうえで、別々のクラウド内にあるサーバ(正確にはハイパーバイザ)間で仮想マシンを移動する遠隔ライブマイグレーションに成功しています。 VMwareなどではライブマイグレーション(VMotion)の実行に、それぞれのハイパーバイザからアクセス可能な共有ディスクが必要ですが、今回はKVMの機能で、共有ディスクを使わずにライブマイグレーション可能な「ブロックマイグレーション」を使ったのではないかと推測されます。 離れたハイパーバイザが、あたかも同一LAN上にあるような仮想ネットワーク 仮想ネットワークの構築に用いたソフトウェアは、米Niciraの仮想ネットワーク制御技術とオープンソースのOpen vSwi
ネットワークの新しいスイッチングアーキテクチャとして登場した「OpenFlow」。ネットワークの分野で注目されている技術の1つです。なぜOpenFlowが注目されているのでしょうか? 先週行われた「オープンクラウドキャンパス」では、OpenFlowについて現在取り組んでいるさまざまな企業、NTTデータ、NEC、ミドクラ、シトリックスなどから発表があったのですが、その最後の質疑応答で次のような質問がありました。 会場 「フローベースのネットワーク制御は、例えばMPLSなどでも可能だと思うのですが、なぜOpenFlowなのでしょうか?」 NECの岩田淳氏がこの質問に次のように答えています。 岩田氏 「OpenFlowの本質は『プログラマブルであること』なんです」 OpenFlowがなぜ重要なのか、なぜクラウドの時代にOpenFlowが開発され注目されているのか、この岩田氏の答えは文字通り本質を
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