クーリエ・ジャポン1月号の特集「未来はこうして創られる」を監修したMITメディアラボの石井裕教授は、「情報は共有されたがっている、再編集されたがっている。再発信されたがっている」と言っています。そこで、1月...クーリエ・ジャポン1月号の特集「未来はこうして創られる」を監修したMITメディアラボの石井裕教授は、「情報は共有されたがっている、再編集されたがっている。再発信されたがっている」と言っています。そこで、1月号に掲載した石井教授のインタビューも、より多くの人に共有してもらえるようにウェブ上でも公開いたします。 Photographs by Jessica Scranton「2200年の世界に何を残せるか。それを考えて僕は毎日を生きている」 MITメディアラボの教授に1995年に就任し、日本人初の「終身在職権」を獲得した石井裕。「タンジブル・ビット」という独創的なインターフェースの概
国立天文台などの国際研究チームは、すばる望遠鏡(米ハワイ島)の近赤外線を使ったカメラで撮影し、若い恒星の周りに惑星になり損ねた、ちりのリングがあることを確認したと発表した。恒星の中心からリングまでの距離に差があり、研究チームは「星の周りに未発見の惑星があり、重力で影響を与えているのではないか」と推測している。 研究チームは、ケンタウルス座の方向にある地球から240光年離れた年齢800万~1000万年の恒星「HR4796A」を観測。得られた画像からリングの距離を精密に測定した。その結果、リングの半径は120億キロで、星の中心からリングまでの距離が左右で1.8億キロ違うことが分かった。 このちりがたくさん集まれば惑星に成長したが、途中で衝突を繰り返し、粉々になったと考えられるという。【斎藤広子】
文部科学統計要覧によると、2010年の理系(理学、工学、農学)の博士課程卒業生は5992人。少なからずの科学者たちが大学のみならず、企業や官庁などでも活躍している。 国としても科学立国を目指してきたわけだが、3月11日の東日本大震災にともなう福島第一原発事故という危機的な状況に際して、科学者たちはどのような役割を果たしてきたのか。 政治的な駆け引きによる混乱や、耳目を集めるための極論も幅を利かせる中、科学者の本分は「データの出典を示して、解析して、公開して、議論することである」という思いのもと、事故直後から放射線や原発に関する情報を発信し続けているのが東京大学大学院理学系研究科の早野龍五教授(@hayano)だ。 12月17日に日本科学未来館で行われたイベント「未来設計会議第2回『科学者に言いたいこと、ないですか?』」で、早野氏は1人の科学者として事故後の状況分析に関わってきた経緯を語った
なぜ人は20ミリシーベルトを 許容できないのか 『安全』でも『安心』できない心の問題を探る 同志社大学・中谷内一也教授インタビュー 「安全」さえ確保できれば、人々の「安心」が得られるわけではない。 福島第一原発の事故後、国は1年間の放射線量が20ミリシーベルトを超えるかどうかを目安に避難等を促してきた。日本は平常時の一般公衆の線量限度を年間1ミリシーベルトに定めていたため、事故により20ミリシーベルトまで基準を「緩和」したという報道がなされ、一般の人たちは不安に陥った。 4月19日には、文部科学省が福島県の校舎・校庭の利用判断について、暫定的な考え方として年間20ミリシーベルト、校庭・園庭では毎時3.8マイクロシーベルトという基準を示した。これに対して、29日には内閣官房参与を務めていた小佐古敏荘・東大教授が「年間1ミリシーベルトで管理すべきだ」と涙ながらに抗議し、辞任。その後文科省は年間
印刷 関連トピックスノーベル賞 米ワシントン大(ミズーリ州)の研究チームは23日、「光より速いニュートリノはできにくい」とする理論計算の結果を発表した。9月に発表された直後から、世界的に論争を呼んでいる「超光速ニュートリノ」に対する新たな反論として注目される。 「超光速」を観測した国際研究チームOPERA(オペラ)の実験では、超光速ニュートリノは高速の陽子を標的にぶつけてできる「パイ中間子」と呼ばれる粒子からできることになっている。しかしチームの計算ではこの反応は起きにくく、南極でのニュートリノ観測でも裏付けられるという。 「超光速」を巡っては、別のノーベル賞物理学者らも11月、反論となる論文を発表している。 朝日新聞デジタルでは、以下のような関連記事も読めます。登録はこちら未確認のニュートリノ振動か関連記事ニュートリノ「超光速」に異論 同じ研究所の別チーム(11/22)「光より速い
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