「寡占企業だ」「競争相手がいないから楽」 テレビ局やその社員を揶揄(やゆ)する時、そんな声が聞こえてくる。 確かに民放テレビ局の競争相手は、一般企業に比べて少ない。 ではなぜ、テレビ局は番組の視聴率にこだわるのか。 それは、あまり理解が浸透していない民放テレビ局の収益構造に起因する。 一言で言えば、彼らは“在庫商売”しかできないのである。 大前提として、NHKと民放局では収益構造が根本から違う。 NHKは視聴者から“受信料”を徴収し、それが局の収入になる。 民放局は受信料の代わりに企業からの“広告料”が収入となる。 ここまでは誰しも知っていることなのだが、その中身は意外なほど知られていない。 もしあなたがNHKの社長で、自分の会社の売上を伸ばしたい時はどうすればいいか。 仮定の話なので、受信料不払いや事業収入は一旦置いて考えて欲しい。 答えは簡単、“受信料の値上げ”だ。そうすれば単純に売上
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