ロシアがウクライナに軍事侵攻してから24日で2年となるが、ウクライナでは多くの人が手足を失っており、その数は1万人以上といわれる。現地では義手や義足だけでなく、リハビリや調整を行う専門技術を持った人も足りていないことが深刻な問題となっている。こうした状況を変えようと、日本のベンチャー企業や自治体が支援に乗り出している。 昨年に幕張メッセ(千葉市)で開かれた展示会で、日立製作所子会社のグローバルロジックとウクライナ企業が共同で開発した義手が紹介された。筋肉の電気信号によって指を動かす「筋電義手」で、慣れると物をつかんだり、靴ひもを結んだりできるようになる。 筋電義手は最低でも半年の訓練が必要とされるが、人工知能(AI)が装着者の筋肉の動きを学習してサポートすることで、わずか数週間で扱えるようになるという。 高性能な義手は1本数百万円するものも珍しくないが、3Dプリンターを使って義手の部品を出