→『ご冗談でしょう、ファインマンさん』〈上〉を購入 →『ご冗談でしょう、ファインマンさん』〈下〉を購入 大学院生の頃、この本をくり返し読んだ。10回は読んだのではないか。私が当時読んだのは英語の原書だったけど、この大貫さんの訳はとても良く出来ている。 ファインマンのいたカリフォルニア工科大学は学部学生が一学年に200人しかいない小さな大学だが、ノーベル賞学者をこれまでに30人も出している。とてつもなくアタマの良い人たちの集まっているところなのだが、その中でもファインマンは格別にアタマが良かった。 アタマが良いと言っても、シリアスな顔をしてもっともらしいことをする、というような賢さではない。はちゃめちゃなアタマの良さなのだ。もともと、物理学はこの世界の秩序のもっとも奥深くにある秘密を引き出す学問である。並大抵のアタマの良さではできない。人は、アタマの良さを突き詰めていくと、突然無重力の明るさ
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