ゲームのキャラクター画像の類似性と、インラインリンクにおける著作権侵害の行為主体が問題となった事例。 事案の概要 中国のゲーム会社Xは、Aというオンラインゲーム(Xゲーム)を日本国内で配信していた。香港のゲーム会社Yは、Bというオンラインゲーム(Yゲーム)を配信していた。 Xは、 Yゲームにおけるキャラクターの画像(Y画像)を含むオンラインゲームを配信した行為が、Xの著作権(複製権又は翻案権)を侵害する Yのフェイスブックページにインラインリンクを貼った行為により、Xの画像に係る著作権を侵害する として、差止及び損害賠償請求をした。 1と2の請求の内容は異なる。 1は、いわゆる類似するキャラクターが使われたという、一般的な著作権侵害訴訟によくある話で、争点としては複数のキャラクター画像の類似性が問題となった。 2は、Yが、第三者(D)が制作したYゲームの動画をインラインリンクの形式で埋め込