阪急電鉄と阪神電鉄が3月1日から、JR西日本が発行する交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」を販売する。他社との乗り継ぎに限られていた定期券も自社区間の販売ができるようになる。これで関西の主な鉄道会社はイコカを採用することになる。 「もうすぐ、新しい仲間が!」。阪急の車体色「マルーン」を背景に、イコカのキャラクター「カモノハシのイコちゃん」が自動改札機の前で目を細める――。 こんなポスターが2月から、阪急の駅や車内で貼り出された。担当者は「イコカ定期券が阪急の駅でも買えると一目で知ってもらえる」と話す。ただ、ネット上では「阪急がカモノハシに敗北を喫した」「イコちゃんは関西の支配者」といった投稿も。背景には、イコカが関西の「交通系ICカード界」を席巻してきたこれまでの経緯がある。 関西の鉄道各社は自動改札機…