Photos by Yann Audic フランス国鉄(SNCF)は現在、超高速列車「TGV(テージェーヴェー)」の新型車両の開発を進めている。今回で5代目となる新型車両は、SNCFと鉄道車両の製造会社 アルストム(ALSTOM)が共同で開発。デザインは、佐藤オオキが率いるデザインオフィス nendoが手がける。 TGVは1981年に運行を開始した、フランス全域および国外の各都市を結ぶ超高速列車である。今回のプロジェクトは2018年に始動し、世界で唯一の最高時速300km以上で走行する2階建て車両をベースとしている。 自動車や飛行機とは異なり、鉄道はさまざまな地形に沿って線路の上を流れるように走行することから、コンセプトに「流れる川」を掲げた。 外観は、ウォームグレーをベースに白とグレーで「波」を抽象的に表現し、周辺の環境と柔らかく調和するデザインを採用。川の滑らかな「流れ」や「深度」、川
